各地に台風による被害が出ています。いつもながら自然の猛威に震撼します。

わが地方は、かすった程度で、ほとんど影響を感じませんでした。蒸し暑さには閉口しますが。

アップする画像は、ここ数日の散歩中のスケッチです。

向日葵の季節です。

晴れた青空にすっくとたつ真っ黄色な花が印象的ですが、雨に打たれて悄然とした向日葵に目がとまりました。

 
 
 
 


ヤマトシジミが遊んでいます。
 

 

 向日葵は「葵」という文字が入りますが、菊科の一年草だそうですね。

同じく 「葵」が入る立葵(タチアオイ)は、れっきとしたアオイ科の多年草。子供の頃、種を蒔いて育てた覚えがありますが、すっと姿勢良くまっすぐに伸びる潔さと、その花の思いがけない可憐さを、好ましく思っていました。

ちょうどこの季節、散歩道のあちらこちらに、いまとりどりの花を咲かせています。

 
 
 
 
木槿(ムクゲ)の花も、よくにてはりますね。それもそのはず、こちらはアオイ科の落葉低木。韓国の国花としても知られています。中国原産で、日本には、平安時代に伝わったとか。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
古来よく俳句や歌にも詠まれています。たとえば、、、。
 
道のべの木槿は馬にくはれけり 松尾芭蕉

朝顔にうすきゆかりの木槿哉 与謝蕪村

寝る外に分別はなし花木槿 小林一茶

木槿咲く塀や昔の武家屋敷 正岡子規

縄簾裏をのぞけば木槿かな 夏目漱石

墓多き小寺の垣や花木槿 河東碧梧桐

いつまでも吠えゐる犬や木槿垣 高浜虚子

さびしきは紫木槿はなびらに夏日の匂ひ消えがてにして 若山牧水

雨はれて心すがしくなりにけり窓より見ゆる白槿木のはな 斉藤茂吉

はらはらと雀飛び来る木槿垣ふと見ればすずし白き花二つ 北原白秋