去年、この記事で曼珠沙華(ヒガンバナ)について書きました。

今年も律儀に咲き始めました。

 金子みすゞにこんな詩がありました。

曼珠沙華(ヒガンバナ)  金子みすゞ


村のまつりは
夏のころ、
ひるまも花火を
たきました。
 
秋のまつりは
となり村、
日傘のつづく
裏みちに、
地面(ヂベタ)のしたに
棲むひとが、
線香花火を
たきました。
 
あかい
あかい
曼珠沙華。


 

曼珠沙華は、ルコウソウよりも紅く、

 

 

ダリアよりも紅く、

 

 

 マリーゴールドよりも華やかに、燃え広がります。

昨日の美作地方の空。

この地方出身(かつ在住)の作家あさのあつこさんが、「作州(さくしゅう)色の空」と誉める、青空が広がっていました。


 
 
 
 
 
むくむくと入道雲が大きく成長していましたが。

 

 


今朝の散歩はこんな具合。

 

 
 
 
 
 

 

 最後にもう一つ金子みすゞの詩です。

秋は一夜に  金子みすゞ

秋は一夜にやってくる。

二百十日に風が吹き、
二百二十日に雨が降り、
あけの夜あけにあがったら、
その夜にこっそりやって来る。

舟で港へあがるのか、
翅でお空を翔けるのか、
地からむくむく湧き出すか、
それは誰にもわからない、
けれども今朝はもう来てる。

どこにいるのか、わからない、
けれど、どこかに、もう来てる。