昨日、仕事帰りに岡山後楽園を歩いてみました。
この秋、初めて百舌を写しました。
小さな、さえずりの声の方に目をやると、意外な間近さに、百舌の雄です。
あのけたたましい高鳴きの声は聞こえません。
そういえば、去年も9月15日にこの「
高鳴きもはにかみがちの今朝の百舌」の記事で百舌が登場しています。
一昨年も、
9月29日 、
10月27日の記事で百舌の話題を書きました。季節の推移は、まことに着実です。
さて、ニンゲン界はと言うと、戦争法案審議は、昨日中央公聴会、今日地方公聴会というスケジュールを終えて、今夜にも強行かという動きが伝えられています。
「公聴会」。冷静、沈着で、道理のある、若者や学者、弁護士の方々の意見陳述は、深く胸を打つものでした。ところが、これを受け止めて、さらに審理を尽くすのかと思いきや、さにあらず、規定のシナリオに沿うごとく、「多数」で押し切るための方便にしたいらしい。
表題のフレーズ「嘆けるか はた怒れるか」は、「聞けわだつみのこえ」の序の一節です。
「嘆けるか 怒れるか はた 黙(もだ)せるか 聞けはてしなき わだつみのこえ」
「聞けわだつみのこえ」については、以前、2年前の
この記事で触れました。そして、いみじくも、こんなことを書いていました。
それにしても、こういう風潮を背景にして、またこういう風潮をあおりながら、安倍さんがすすもうとしているのが、「いつか来た道」でなければと、切に願います。
昨日は、百八十五回国会での所信表明演説が行われ、 日本経済新聞電子版 には、次のような解説がありました。 「安倍晋三首相は15日の所信表明演説で、経済最優先の政策運営を続ける考えを強調した。7月の参院選で自民党が圧勝し衆参両院のねじれが解消。政権運営は野党との攻防より与党内調整の比重が増す。集団的自衛権の行使容認には触れず、安全保障政策で異論を抱える公明党への配慮がにじむ。「自民1強」でも、安倍カラーを抑制している。」
確かに、ほとんど、抽象的な意気込みや気構えを述べただけの、口当たり柔らかいお子様ランチのような、変わりばえのしないメッセージではありました。
でも、「言葉尻」をメモしてみると、
・この道を、迷わずに、進むしかありません。
・違いは、「実行」が伴うか、どうか。もはや作文には意味はありません。
・「実行なくして成長なし」。 ・「強い日本」。それを創るのは、ほかの誰でもありません。私たち自身です。
・憲法改正について、国民投票の手続を整え、国民的な議論を更に深めながら、前に進んで行こうではありませんか。
こうしてみると、最後の「憲法改正」だけは妙にぎらぎらとして具体的で、本気でやるつもりのように聞こえますね。
どうか、安倍さん。「国民的な議論」の際に、どうか、 「嘆(なげ)けるか 怒(いか)れるか はた黙(もだ)せるか」わからない、かすかな「わだつみのこえ」や、「木枯らしのこえ」に、真摯に耳を傾けて欲しいものです。
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安倍さん。あなたにNOを突きつけているのは、矢も盾もたまらず、国会近くに駆けつけて精一杯の声を上げておられる老若男女の方々だけではありません。声高に、饒舌には語らなくとも、あるいは沈黙と見えても、生きとし生けるもの、いやそれに加えて、過去を生きた先輩達、未来に生まれてくる子孫達の、かすかな声にも、真摯に耳を傾けるべきと、改めて思います。
さて、昼下がりの後楽園散歩の続きです。
梅林を覗いてみると、コゲラも顔を見せてくれました。
シジュウカラが、ロウバイの実をほじくって食べているようです。
稲が実り始めた井田で、雀たちが饗宴を繰り広げています。饗宴は、「シンポジウム」の原形だそうですが、果たして何を論じていますのやら。
やはり、戦争法案の成り行きでしょうかね。
キノコ。
曼珠沙華(ヒガンバナ)が見頃です。
旭川の岸辺に、赤と白のヒガンバナが咲き乱れています。
川を覗いてみると、巨大魚!が悠然と泳いでしました。
後楽園の正面入り口に、鉢植えのヒガンバナが飾ってありました。
追伸。灯台もと暗しでした。わが家の庭の、白いヒガンバナが、いつの間にかつぼみをつけ、花を咲かせていました。
きょうはここまで。