一部を引用して、再掲させていただきます。
思えば、六年前の今頃は、集中治療室で、点滴の管と、酸素吸入マスクと、心電図などの電気コードにつながれて、身動きもできずベッドに横たわっていたわけですから、天国と地獄、月とすっぽん、雲泥の差を痛感したことでした。 当時のメモをひもといてみますと、こんな「作品」を残しておりました。 ◆病中吟 ジングルベル微かに響くや集中治療室(ICU) 病棟に子らのさざめき降誕祭(クリスマス) 病窓の彼方の空に冬の虹 病窓の初日さやかや吾生きたり 生き延びて迎える朝や空まぶし 病室の窓晴れきって歳替わる 一般的に知られている「ICU」という略称を当てておきましたが、実際に私の過ごしていたのは、NCU(Neurosurgical Care Unit)、脳神経外科集中治療室でした。 12月22日に手術し、イブイブも、イブも、クリスマスの日も、NCUで過ごしました。遠くのラジオからジングルベルの曲がかすかに聞こえて来ました。それは、娑婆=俗世=現世に、わずかに繋がる細く頼りない「糸」のように思われたものでした。 厭わしき蛇の頭の姿して吾が頭蓋深く動脈瘤肥えをり 「血栓化未破裂巨大動脈瘤」まがまがしきは吾がやまひかな 病棟の未明の廊下静まりて ナース黙々と汚物処理しをり 黙々と汚物処理せるナースあり 背に会釈して吾はまた寝に就く なにくれと労りの声かけくれし夜勤ナースの目の隈いたわし 何処やらん啜り泣く声聞こえきて脳外科病棟の夜はまだ深し 微かなる時雨の音して9階の吾が病室の夜は更けんとす |
あれから何年経とうとも、堂々めぐりしたあげくに、今もなおたどり着くのはこの記憶です。
今日は、私のアルバイト勤務、今年の最終日。
昨日とはうって変わってよく晴れていますので、少しだけ散歩することにしました。近所の「自然環境ふれあい公園」です。
今日は、期待したほど鳥の姿が見えません。
枝の陰にいた、この鳥は?
トリミングしてみます。
アオジですね。
最近時々目撃することがありますが、撮影できたのは今シーズン初めてになります。
地面に降りて、採餌中でしょうか。
トリミングします。
ところで、先日の記事で「聞きなし」の話題を書きました。
いざやいざ一筆啓上冬至晴
古人はホオジロの鳴き声を「一筆啓上仕り候」と聞いたという話題でした。
すると、英国在住の友人(女性)Sparky さんが、こんなことを教えてくださいました。
下の引用記事中の鳥の写真=yellowhammer(日本名:キアオジ) をクリックすると,鳴き声入りの動画が見られます。
イギリスでは yellowhammer(日本名:キアオジ)の鳴き声が「A little bit of bread and no cheese」と聞こえるそうです(笑)。 Gara Rock on the South Devon coast on the14th of April 2011.Trademark 'little bit of… |
わが日本のアオジの鳴き声は、「消費税一円・ツリ・ツリ・ツリ」 「チョピーチョ」「チチチチ」「チリリ」「チッ、チッ」「チッ、チッ」と聞こえるそうです。(参照サイトはこちら)
思い出してみますと、消費税が導入されたのは1988(昭和63)年、竹下内閣時に、消費税法が成立。翌1989年(平成元年)4月から、3%の税率で実施されたのでした。一円玉が大活躍した年で、「一円玉の旅ガラス」という歌も流行りましたっけ。
「消費税一円・ツリ・ツリ・ツリ」とはそんな世相を反映した聞きなしでしょうか。 いまや、税率10パーセントに引き上げられようとしていて、それにともない、一円玉の出番もなくなっていくのでしょうかね。
久しぶりにモズを見ました。
上述のサイトに寄りますと、モズは、こんなふうに聞きなされるそうです。「百舌」というだけあって、鳴き声も多彩ですね。
「苦苦(くうくう)」 「コトゴトシク」 (『利頼髄脳』)(平安時代の歌論集) (※大げさな、の意味) 「キイー・キイキイキイ」 (けたたましい声) 「吉・吉・吉……」 ) 「キチキチキチ」 (秋の高鳴き) 「ギチギチギチ」「キィーキチキチキチ」 |
そして、ジョウビタキも健在です。
ジョウビタキの鳴き声は?同サイトにこんな記述がありました。
「カタッ カタッ」 (鳥らしくない声で鳴く) 「ヒッヒッカタカタ」 (この鳴き声が「ヒタキ」の名の由来) 「カッカッ」(この声が火打ち石をたたく音に似ていてヒタキという名がついた) 「ヒィヒィ」 |