昨日あたりから、玄関先に甘い香りがただよいます。

もう、キンモクセイの季節か、と感慨が募ります。

私の中では、キンモクセイというと10月2日頃に咲き始める花という印象があります。しかし、過去記事を見ても、9月の後半には咲いていて不思議はないようです。

去年の◇キンモクセイに誘われて、の巻の記事に、こんなことを書きました。

 キンモクセイが香る頃に、思い出すシーンがあります。


思えば、30年余も昔の初冬の早朝でした。


このシーンがしばしば思い出され、のちに、こんな短歌を作ったことがありました。







Iさんを偲ぶ


なお暗き冬の未明の全戸ビラ  

足音朗らに君は駆けゆく


朝ビラに遅れし我を待ちてある  

君は足踏みしつつ手を振る


えいえいと息はずませて

階段を駆けのぼりてはビラ配る君


明け初めし街に木犀薫りいて


おはようの声弾むビラ入れ




「君」というのは、教職員組合の責任ある部署で、八面六臂の働きを精力的に推し進めておられるさなか、45歳の若さで急な病に倒れ、帰らぬ人となったIさんの、ありし日の姿です。

たまたま、東京での住まいがご近所でしたので、時に、出勤前の早朝など、打ち合わせて近くの家々へのビラ配布をおこなうこともありました。

まだ若かった私は、早起きが苦手で、約束の刻限に遅れて集合場所に駆けつけることもままありました。そんなある朝の、なおまだ暗い街角で、どこからか薫ってくるキンモクセイの香りが、今も鮮烈に浮かんでくる気がします。


 ビラ配りをしたこの朝は、息が白く曇り、ともすれば手がかじかんで、ビラを一枚一枚めくるのも難儀をするような寒さだったような記憶があります。それに引き替え、今日の気温は、真夏名もの30℃に迫る勢い、久々に晴れたのは結構ですが、暑さのぶり返しに閉口します。







この上天気の日、午前中は会議があって抜けられません。

おにぎり弁当を用意して、会議のあとは後楽園へ一目散と決めました。

pentaxk01にsmc PENTAX-DA 35mmF2.4ALという軽快コンビをtにもって、あと望遠カメラはリュックに入れてでけけます。

明るい光があると、こんなにもちがうものか?我ながら、まるでカメラの腕を上げたかと見まがうほどです。

(ここから下の画像は、フォト蔵に掲載しているものです。クリックすると大きなサイズでごらんいただけます。別のウインドウに開くように設定を改めました。10/1)







岡山後楽園の彼岸花 posted by (C)kazg

岡山後楽園のコスモス posted by (C)kazg

秋晴れの岡山城 posted by (C)kazg

秋晴れの岡山後楽園 posted by (C)kazg

秋晴れの岡山後楽園 posted by (C)kazg

秋晴れの岡山後楽園 posted by (C)kazg


後楽園のキンモクセイも芳香を漂わせていました。これはolympus E3+ZUIKO DIGITAL ED 70-300mm F4.0-5.6 で写しました。



岡山城、後楽園の写真はまだありますが、省略して、帰宅後に写した写真も紹介せずにはいられません。これはいつもの散歩道ではありません。自動車で通りかかったある道すがら、彼岸花の美しいスポットが目に入りました。用事を終えて帰りがけ、近くの空き地に駐車し、カメラを取り出して撮影に及びました。ほれぼれとするような景色でした。

いつもの常山が近くに見えています。



彼岸花咲く散歩道 posted by (C)kazg

彼岸花咲く散歩道 posted by (C)kazg



周囲の田園風景も、

稔りの秋 posted by (C)kazg


明るいと言うことはすばらしいことです。

明るいは七難隠す秋の水

駄句陳謝

こんなさわやかな秋晴れでしたのに、夜になって雨が降っています。しかも強い雨です。天気が変わりやすいのも秋らしいことですね。

きょうはここまで。