初冬を感じさせる冷え込みで、朝晩は暖房が欠かせません。

日差しはよいので、朝方、野良仕事と決めました。

サツマイモを掘りあげて、その後にタマネギを植えたいと、石灰と堆肥、肥料を入れて耕しました。汗をかきました。

土の中に潜って、しばし平安の眠りにつこうとしていたアマガエルやツチガエルが、慌てて飛び出してきて、ぴょんぴょん逃げ惑います。気の毒なことでした。

2年ほど前、◇夕焼け その2という記事で、大関松三郎の詩を紹介したことがありましたが、同じようなことが思われます。







 大関松三郎は、1926年新潟県生まれ。小学校時代、生活綴方運動に取り組んでいた教師寒川道夫の指導で、多くの生活詩を残しますが、海軍通信隊員としてマニラに向かう途中乗っていた船が魚雷攻撃を受け、1944年(昭和19年)12月19日、一八歳で亡くなります。

没後の1951(昭和26)年、戦時中、反戦教育者として治安維持法により弾圧を受けていた寒川道夫は、没収されていた松三郎の詩を集めて、詩集「山芋」として出版しました。

次の「虫けら」という詩が、彼の代表作としてよく知られています。
虫けら  大関松三郎


一くわ
どしんとおろして ひっくりかえした土の中から
もぞもぞと いろんな虫けらがでてくる
土の中にかくれて
あんきにくらしていた虫けらが
おれの一くわで たちまちおおさわぎだ
おまえは くそ虫といわれ
おまえは みみずといわれ
おまえは へっこき虫といわれ
おまえは げじげじといわれ
おまえは ありごといわれ
おまえらは 虫けらといわれ
おれは 人間といわれ
おれは 百姓といわれ
おれは くわをもって 土をたがやさねばならん
おれは おまえたちのうちをこわさねばならん
おれは おまえたちの大将でもないし、敵でもないが
おれは おまえたちを けちらかしたり
ころしたりする
おれは こまった
おれは くわをたてて考える


だが虫けらよ
やっぱりおれは土をたがやかさんばならんでや
おまえらをけちらかしていかんばならんでやなあ


虫けらや 虫けらや


もうひとつ、「みみず」という詩も紹介しておきます。


みみず  大関松三郎

何だ こいつめ
あたまもしっぽもないような
目だまも手足もないような
いじめられれば ぴちこちはねるだけで
ちっとも おっかなくないやつ
いっちんちじゅう 土の底にもぐっていて
土をほじっくりかえし
くさったものばかりたべて
それっきりで いきているやつ
百年たっても二百年たっても
おんなじ はだかんぼうのやつ
それより どうにもなれんやつ
ばかで かわいそうなやつ
おまえも百姓とおんなじだ

おれたちのなかまだ


農作業の途中、電柱に止まっている茶色っぽい鳥に気づきました。トビでしょうか?先日に続いてまたワシタカに巡り会うラッキーはないだろうと思いながらも、気になります。
車の中からカメラを取り出し構えた時にはもう飛び立っていました。
そしてちょっと離れた田圃の方へ飛んでゆき、何かの上に止まりました。


最大300mmのズームレンズしか用意していないので、豆粒です。トリミングしてみます。


逆光気味で判然としませんが、腹のあたりは白っぽく見えます。
ミサゴでしょうか?


飛び立ちました。
トビではないですね。



野良仕事にひとまず切りをつけて、その足で近くの自然環境体験公園を訪ねてみました。

一気に秋が深まっていました。



自然環境体験公園の秋 posted by (C)kazg



自然環境体験公園の秋 posted by (C)kazg



自然環境体験公園の秋 posted by (C)kazg




自然環境体験公園の秋 posted by (C)kazg



自然環境体験公園の秋 posted by (C)kazg



自然環境体験公園の秋 posted by (C)kazg



自然環境体験公園の秋 posted by (C)kazg




以前もご紹介しましたが(◇レノン忌やいくさ無き世を想い見ん参照)、この公園は、下水道の汚水処理場の付属施設です。記事の一部を再掲します。

 ここは、児島湖流域下水道浄化センターで処理した下水処理水を再利用した「修景施設」(岡山県のホームページより)です。ですので、公園内を流れている小川のせせらぎも、浄化後の処理水で、気のせいか、泡立ちが目立つようです。また、公園内、どことなくほんのり処理水の匂いが漂っている気もします。

ただそれは、気にすれば、というレベルで、都市の空気や水の状態に比べて、より不快というほどでもありません。


この流れが、浄化後の処理水だとは、言われなければ気づかないでしょうね。



頭上高くから、鳥のさえずりらしいものが賑やかに聞こえてきます。 見上げてみると、真っ青な空を、せわしなく羽ばたきながら上がったりさが足りしているのは、ヒバリのようですね。






コツコツコツとものをたたくような音や、キーキーと自転車のブレーキ音のような鳴き声がする方を確かめると、ジョウビタキ♂の姿がありました。



2016年秋のジョウビタキ♂ posted by (C)kazg

2016年秋のジョウビタキ♂ posted by (C)kazg

いろいろな場所で、よく見かけるようになりました。
ついでですので、ストック写真からジョウビタキ♀の写真も掲載しておきます。


2016年秋のジョウビタキ♀ posted by (C)kazg

2016年秋のジョウビタキ♀ posted by (C)kazg

2016年秋のジョウビタキ♀ posted by (C)kazg

2016年秋のジョウビタキ♀ posted by (C)kazg

2016年秋のジョウビタキ♀ posted by (C)kazg

 

 

 

先日後楽園で写したエナガもご覧ください。

 

2016年秋の後楽園のエナガ posted by (C)kazg 

 



2016年秋の後楽園のエナガ posted by (C)kazg 



2016年秋の後楽園のエナガ posted by (C)kazg

今シーズン初見のカモたちの話題にも触れたいところですが、別の機会に譲ります。

今日はこれにて。