昨日は、いつも愉しい時間を提供してくださる故旧の面々と、秋以来の逢瀬を楽しみました。

●小豆島の旅、の巻(1)

●「故旧あい集いし森の青胡桃」

●「故旧相和す刻愉快節分草(こきゅうあいわすときゆかい せつぶんそう)

●「そのかみの十五の吾も仰ぎ見し大き銀杏はとこしえにあり

●「故旧また集ひたる日や鹿を見つ」

今回の行き先は鶴山公園(かくざんこうえん)、津山城。

お目当ては桜。

鶴山公園(津山城)と言えば、三年前の春、郷里の両親と花見をしたのが一番最近の記憶です。そのことは、これらの記事に書きました。

桜前線北上すの巻

◇達治忌やわが身の影は雨に濡れ


少しだけ引用します。





 津山城を築城した初代城主は、信長のお気に入りの小姓として知られるあの森蘭丸(成利)の弟、森忠政です。

彼も、13歳の時、兄と同様信長の小姓として出仕しますが、先輩の梁田弟河内守にからかわれたのに立腹し、梁田を部屋の隅に追いつめ頭を扇で叩いたため、幼すぎると見なされて、信長に親元へ返されました。これが幸いして本能寺の変に巻き込まれることなく、命拾いしたそうです。その後、豊臣秀吉に仕え羽柴姓を授けられますが、秀吉死後は徳川方につき、関ヶ原の戦では徳川秀忠に属して真田昌幸を攻め,その後の大阪の変を経て、美作国18万6000石を与えられ、鶴山に城を築きました。

津山城は、櫓の数の多さでは、広島城、姫路城と肩を並べる、雄大な名城であったそうですが。明治6年(1873年)の廃城令により天守・櫓などの建物が破却され天守台・石垣のみが残されました。昭和11年(1936年)模擬天守が建てられましたが、太平洋戦争中に空襲の目標とされることを恐れて解体されました。

津山城趾、鶴山公園は、知る人ぞ知る桜の名所です。






この年は、4月2日に花見をしたのでしたが、好天に恵まれてすっかり咲きそろっていました。その点、今年の桜は、少し遅いようです。

昨日は、前日からの雨が残り、傘が必要なほどのあいにくの天候でした。







初代城主、森忠政の像が、雨に濡れています。

この公園は、「日本さくら名所100選」に選定され、県内第一人気のお花見スポットとなっています。



お城の内外に、メイヨシノなど約1000本の桜が植えられているそうです。

これは、ヤマザクラ系の品種らしく、花と一緒に葉っぱが顔をのぞけています。

しだれ桜の巨木も見事な花をつけています。



これは?



「梅だろう」と指摘されて、やっと気づきました。桜に違いないと先入観で思い込んでいたようで、苦笑いです。

こちらのツボミはソメイヨシノでしょうか?



桜と石垣、城郭との取り合わせは、マッチング抜群と思えますね。



























眼下に波のように広がる桜の見事さは、圧巻です。







菜の花と桜のコラボは、三年前にも写しましたが、嬉しい色合いです。



巨木のハクモクレンが満開で、はらはらと大きな花びらを散らせていました。



売店で買った弁当を、お食事場所として提供されているテントの下で食べながら、大いに語りました。桜を見物して歩きながらも、大いに語りました。

一歩きして、また車座になってコーヒーをのみながらも、大いに語りました。

日々の暮らしのこと、趣味のこと、天下のこと、孫のこと、子どものこと、介護のこと、年金のこと、山菜のこと、縦横無尽、つきるところを知りません。

アキコさん手作りのお弁当、おそわけをいただきました。卵焼き、唐揚げ、蕗味噌入りのおにぎり、、、美味しゅうございました。

また、売店で仕入れてくださった焼き鳥、お団子など、おそわけをいただきました。これもみんな、美味しゅうございました。



次の集まりの計画を、大まかに話し合って、もうお別れの時間です。



雨の上がったお城道を、帰路につきました。

今日の付録。

お城の一隅に、句碑がありました。







鐘撞かぬ 里は何をか 春の暮れ   芭蕉



わかったようでわからない句ですね。

にわか調べによりますと、 元禄2年3月29日、『奥の細道』旅の途中、栃木県鹿沼市で詠んだ句を、同行の弟子曾良(そら)が、書きとめたものだそうです。

同じ時、芭蕉は、

入相(いりあい)の鐘もきこえず春の暮

の句詠んだと言われます。

「入相の鐘」は、「夕暮れにつく寺の鐘。またその音」のこと。この句の下敷きには、芭蕉が敬愛する先達の一人、能因法師のこんな歌があると言われます。

山里の春の夕ぐれ来てみれば入相の鐘に花ぞ散りけり (『新古今和歌集』)

のどかな春の暮れ方、終焉を迎えた桜の花びらがはらはらと散り、折から入相を告げる山寺の鐘の音が、物憂げに鳴り響きます。今日の日が終わり、こうして春も暮れていくのです。

古来多数の模倣歌を生んだこの能因の歌をふまえて、芭蕉は「春の夕暮れといえば入相の鐘がつきものだが、この村では、入相の鐘も聞えず、ひっそりと静まっている。春愁つのるこの春の夕暮れ、里人らは何を支えにこのひとときを過ごしているのだろうか。」と思いを馳せるのです。

なぜ、津山城にこの句碑があるのか?それは謎です、、、、。



共謀罪審議、気になります。

北朝鮮のミサイル発射、気になります。

トランプによる突然のシリア攻撃、気になります。

無辜の民に残虐化学兵器を無差別使用した(疑いが濃厚な)アサド政権の非人道性は、国連憲章と国際法に基づいて、国際社会の一致した対処によって厳しく暴かれ、裁かれるべきです。

安保理決議さえなく、自国の国会にも諮らず、一方的に軍事行動に突き進むトランプの暴走は、シリア内戦をより深刻化・複雑化させ、憎悪の連鎖をつのらせて、事態の解決を遠ざけるほかないでしょう。ブッシュのイラク攻撃がもたらした害悪を、あらためて想起するときです。

予想されたこととはいえ、トランプの声明からわずか四時間後に、「米政府の決意を支持する」と、諸手を挙げて迎合声明を発表したアベさん、ちょっと、勘弁してよ。

等ということも気になります。

けれども今日は、ここまでです。