数日前からモズの高鳴きを聞くようになりました。
昨日、ようやく姿をとらえることができました。
遠い上に、夕暮れ時のため、小さなシルエットだけです。





飛んでいきました。
夕まぐれのコスモスも、哀愁を奏でているようです。



今朝は、日の出前に、朝散歩に出かけました。
このアオサギは、この屋根の上を定位置にしています。



「ご来光」です。

辞書には、「 高山の頂上で見る荘厳な日の出。」とありました。ここは、海抜数十センチの土地ですが、、、。






ひと歩きして、ほとんど我が家が見えようかという頃になって、高鳴きが聞こえました。目をこらしてみると、いました、いました。
FUJIFINEPIX s1の強みです。ここまで引き寄せて写せます。




もう少しトリミングしてみます。





大きな声で、高鳴きしています。
毎年、秋~冬の記事にしょっちゅうモズが登場します。
一番最近の登場は、この記事↓のようです。
◇も一度一本の鉛筆、の巻
そこでも引用しましたが、この記事↓に、モズにまつわる蘊蓄をいろいろ書いています。
◇散歩道のモズが思い出させたこと、の巻
そしてこの記事↓にも。
◇ムクドリとモズが我が家の窓から見えました。

今日の記事では、くり返しません。

今日、思い出したのは、先日観劇した劇団青年座「ブンナよ木から下りてこい」(水上勉原作)の一場面です。

◇金星と月寄り添ふや野分晴

↑この記事で、劇団のHPの文章を借りて、少しだけ内容を紹介しました。




 この世にはもっともっと広く、平和で、仲間の殺されない未知の国がある。

そんな思いを胸にトノサマ蛙の子ブンナは住みなれたお寺の境内にそびえ立つ椎の木に登ります。

やっとの思いでてっぺんまで這い上がったブンナ。

そこには、ブンナがもぐり込むことの出来る土のたまった空間があった。

太陽が輝き、風に草花がそよぎ、うまい虫までが飛んでいる。

天国だ――!

しかし、そこは鳶の餌ぐらだったのです。

次々と連れてこられる傷ついた雀、百舌、鼠、蛇たち。

彼等は「死」を前に壮絶な戦いを繰り広げる。

天国から地獄に突き落とされたブンナ。

(以下略)




椎の木のてっぺんの、わずかな土の中に身を潜めているブンナの頭上に、音をたてと放り落とされたものは、瀕死の状態の雀と百舌でした。

こんな会話が聞こえて来ます(原作本から引用します)。




 「わたしをたべないだろうね……百舌さん……わたしは、鳶につつかれて、半殺しの目にあって、こんなところへつれてこられたんだ。 羽のつけねが折れて立つこともできない……。百舌さん……おまえさんは、こんなわたしを、たべたりはしないだろうね」

ブンナはびっくりしました。 雀が話している相手は仲間ではなくて、百舌らしいからです。いや、おどろいたことには、雀は、鳶にさらわれてきたようです。羽のつけねを折られ、このてっぺんにつれてこられて泣いていることがわかったのです。

「たべないさ。おれだって、おまえさんと同じ身だ。おまえさんは、羽のつけねなら、まだいいほうだ。みてごらん。 おれはうしろ首をあの、鳶のヤツのくちばしで突かれて、ここをわしづかみにされた上に、何度も地べたに落とされたから、じまんのくちばしも折れてしまった。たべはしないよ。たべたって、おれの寿命がのびるわけでもない。おれたちは、ふたりとも、やがて鳶のねぐらへつれてゆかれて、餌食になる運命なんだ。こわがらなくてもいい。雀くん……」

百舌がそういっています。ブンナは、からだがこわばりました。百舌も、鳶にやられているらしいのでした。さらに驚いたことには、この椎の木のてっぺんは、鳶がねぐらへえさをはこぶとちゅうの貯蔵場所だったのです。






今日はここまで。続きはまたの機会といたします。