昨日は、記事にも書きましたように、「子育て・教育のつどい2019」という集まりに参加してきました。
最近私が参加するような、この種の集まりは、どういうわけか、私などと同じような世代か、あるいはひょっとすると、それ以上の年配の方々が目立ち、あたかもシルバー一色と見える時も多いのですが、昨日はずいぶん違っていました。それは、主として野井真吾さん(日本体育大学教授)の記念講演「子どもの『からだと心』の危機~”おかしさ”が示すSOS~」の持つ吸引力のなせるわざでしょうか?そして、同時に、教職員や父母、なかんずく保育や保健室の職場に働く皆さんの日々の問題意識と、それ故の同僚への声かけ・誘い合いが、これまで以上に細やかに取り組まれたことを感じ取ることができるかと思います。
驚いたことに、開会前、席に座っておりますと、後ろから”若い女性”に声をかけられました。保育士をしている娘が、たまの休みの日に、職場で声をかけられて参加したらしいのです。聞くと、3歳児の孫は、会場の「保育」に預けてお世話をお願いしているとのこと。そうですよね。それがなくては参加できません。お互いに、思ってもみない遭遇でした。
この「つどい」午後も分科会があるのですが、私は、勝手をして、午前中の講演だけ聴いて失礼しました。(娘は、午後も参加したようです。エラいぞ。)
さて午前中の記念講演。克明にご紹介したいところですが、パワーポイントで六十数コマ分の、丹念な資料に基づいた理路整然、具体例満載、最新データ、興味津々、全面納得、唯々了解の、息もつかせぬ一時間半でした。事前に用意して下さったプリントも、パワーポイント画面のエッセンス24コマ分が、手元にあります。これを順に綴っただけでも、講演趣旨の概要をお伝えできるはずです。
でも、そういうわけにもいきませんので、ごくごく簡単に、感想を記しておきます。
健康データ、体力テストの結果は、決して悪くはなくはむしろ上昇傾向。学力テストも、国際的にみて、まだまだ「いい線行ってる」状態。だが一方で、保育・教育現場や父母からは、こんな実感が聞かれる。
・すぐ『疲れた』という。
・背中がグニャグニャしている
・保育/授業中、じっとしていない。
・朝、起きられない。
・夜、眠れない・
・首・肩のこり。
・うつ傾向。
が気になり、子どもの身体・心・生活がどこかおかしい」「ちょっと気になる」という実感がある。
「おかしさ」の実体は、自律神経機能(=からだ=血圧調節機能に関する調査、体温調節機能に関する調査)と前頭葉機能(=こころ=大脳活動の型に関する調査)の二つに集約されよう。
これを打開して子どもの”元気”を取り戻すために、「早寝・早起き。朝ご飯」が推奨されるが、それはどう頑張っても実現できないため、逆に親・家庭のストレスとなってはいないか?今、必要なのは、「光・暗闇。外遊び」ではないか?
そして、「ワクワク・ドキドキ」するるような経験(わくどき体験)。
さらには、「よい加減」のすすめ。
何度も頷かされ、大いに納得させられる講演でした。そしてそれは、年若い参加者の皆さんにも、同様に「目からウロコ」の「元気がもらえる」おはなしだったようです。
五月晴れの日が続きます。
イモ苗や。トマト・キュウリなど夏野菜を植えたり、ほとんど毎日エンドウ豆を収穫したり、畑へ通う日が続いています。
麦畑が、日に日に色づいています。
今日はこれにて。