今日は、肺炎で20日近く入院していた父親がやっと退院できて、一安心。

 


いったん父親を実家まで送り届け、風邪の後遺症で痛めた耳の治療のために、母親を耳鼻科まで送りました。ところが、思いがけない患者数で、待たされること待たされること。
なんと、今月は、週2回、しかも午後だけの診療だとか。その午後というのが、今日は3時からだったのです。


この医院は、父親の入院した病院にも近く、実家から一番近い場所にある耳鼻科なのですが、その距離約10km。車がないと、とても通えません。
皮肉なことに、1960年代頃には、実家のすぐ近所の停留所から、バスに乗ってこの町まで容易に行くことができました。まもなくこのバス路線は廃止され、川向こうの道路を走るバス路線を利用するために、1.5kmの道のりを歩くことが必要になりましたが、まだ交通機関利用による移動が可能でした。そのバスは通勤通学のためにも利用できました。
しかし、やがて、その路線も縮小され、今では日に数本が運行されているのみで、高齢者や年少者は、交通難民の状態に置かれています。その上医療機関もこのありさまときては、ほとんど医療難民でさえあるのです。
診察が終わるまでの待ち時間、暗澹とした気持ちで、そんなことを考えながら、近辺を少々散歩してみました。
私が40数年前に通った高校の近辺なのですが、通りも駅前の通りもバスステーションも見るかげもなく寂れ果てていて、うら悲しいので、写真に撮るもはばかられました。

町並み写真は遠慮して、代わりに川景色を写してみました。


 
 
 


2時前に受付を通り、診察が終わったのは5時半。
実家に帰り着いたのは、日もとっぷりと暮れた頃でした。

ひえびえとした月明かりが静かに照らしています。

 
ぽつんと街路灯がともる田舎家。
この2軒とも、何年も前から空き家です。

 


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