「8020(ハチマルニーマル)運動」という言葉には、聞き覚えがありましょう。

1989年(平成元年)より厚生省(当時)と日本歯科医師会が推進している「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動だそうです。

詳しくはこのサイト参照 。

愛知県に住む私の親しい友人I君が、以前、電話のよもやま話で、「8020(ハチマルニーマル)の20(ニーマル)は、頑張れば大丈夫そうだが、80(ハチマル)のほうが、怪しいね」と、出色のジョークを飛ばしていました。「座布団1枚」です。
このネタ、著作権は彼に属しますが、使わせて貰いますよ。
「80(ハチマル)」の方の保障はおぼつきませんが、「20(ニーマル)」目指して今日も歯医者通いです。
二本いっぺんに、金属を被せたのですが、一本は、昔、「根の治療」をして神経を殺していますので、痛みは感じませんが、もう一本は、神経がある「生きた歯」だそうで、治療後も滲みるのです。できるだけ、神経は生かしておく方がよろしいそうで、その点には依存はないのですが、歯の痛みは、なかなか辛いものです。

「枕草子」にこんな段があります。

十八九ばかりの人の、髪いとうるはしくて、たけばかりに、裾(すそ)いとふさやかなる、いとようこゑて、いみじう色しろう、顔愛敬づき、よしとみゆ
るが、歯をいみじう病みて、額髪もしとどになきぬらし、みだれかかるもしらず、おもてもいとあかくて、おさへてゐたるこそ、をかしけれ。 

【解釈】

18~9くらいの女房で髪が大変きちんと整っていて、身の丈ほどもあって
、裾のほうがとてもふっくらして、とっても肥えて、チョー色白で、顔立ちが愛らしくて、器量も教養もありそうに見える人が、たいへんな歯痛で、
垂らした前髪もぐしょぐしょに泣き濡らして乱れ掛かっているのも知らず、顔も真っ赤にして押さえて座ってるのは、風情があるわ。

 歯の痛みは、その一個所にとどまらず、神経経路を通して他の歯にも、頭の奥にも、首筋や肩にも、不快な疼痛を及ぼしますので、まったく侮れません。

願わくば、苦痛を味わうことなく、 「健康寿命」をまっとうしたいものです。

そのため、というわけでもありませんが、 歯医者に出かける前、今朝もせっせと散歩いたしました。初夏を思わせる強い陽射しで、最後はワイシャツ一枚になりましたが、それでも汗ばむほどでした。