「六日の菖蒲、十日の菊」ということわざがあります。

菖蒲は、「ショウブ」とも読みますが、このことわざでは「むいかのあやめ」と読むのが一般でしょう。

五月五日の端午(たんご)の節句には菖蒲を、九月九日の重陽(ちょうよう)の節句には菊を飾ります。重陽の節句については、過去にこの記事この記事で蘊蓄を傾けたことがありました。

節句に一日遅れた五月六日の菖蒲、九月十日の菊では、時機に遅れて役に立ちません。「十日の菊六日の菖蒲」ともいい、時機に遅れてしまったことをたとえて言います。類義語に「後の祭り」「証文の出し遅れ」などのことばもあります。

そういえば、「後の祭り」の類義語について、この記事でも書きました。