銀塩写真を愛好されておられる方の作品に、心惹かれます。
そんなおひとり馬爺様へのコメントに、フィルムカメラを何年もの間防湿庫に眠らせていると、いつか書きましたところ、「たまには防湿庫から脱出させてあげてくださいな(10/25)(http://kazsan.blog.so-net.ne.jp/2016-10-24)「フイルムカメラは出来」ればシャッタだけでも月一で押して置くといいですね。使ってみると懐かしさだけではなくいい被写体に恵まれるといい作品が出来ますね、私はPENTAX645NⅡを何時も持って出掛けます。(11/01) 」(http://kazsan.blog.so-net.ne.jp/2016-10-31)とアドバイスをいただきました。
PENTAX社の初代デジイチ「istD」を使うようになってから、フィルムカメラとデジカメとの双方を使う二足のわらじ状態がしばらく続いていましたが、デジカメの画像処理の簡便さ、ランニングコストの優位さなどに負けて、フィルムカメラとは長いこと疎遠になっていました。
棚の奥の方に、以前まとめ買いしていたフィルムがあったのを思い出して、手に取ってみると、使用期限が2013年2月と書いてあります。少なくともその頃以来使っていないことになります。
急に懐かしくなって、防湿庫からあれこれ取り出していじってみました。

これまでいくつかのカメラとつきあっては故障や買い換えなどでお別れして、現在手元に残っているのはいずれもヤフオクやジャンクショップで手に入れた中古のPENTAX機やRicoh機。フィルムを使い残して装填したままのカメラもあります。いざ触ってみると、どれも電池が切れているらしく、動作しません。これは悔しいので、試しに電池とフィルムを買ってきて試撮りしてみることにしました。

といっても、機種によって電池の種類が違いますから、それぞれに会わせて2CR5電池、CR-2電池を2コ、LR44電池を2コ買ってきました。これだけでもなかなかの出費です。装着してみたところ、mz-5はミラーがあがったままシャッターが切れない、MEは露出計が作動しない、リコーxr1000sはまったく作動しない、、、と不調が重なりとほほです。

癪なので、カメラ店やハー○オフのジャンクコーナーを漁って、旧規格のm42スクリューマウントのPENTAXSPを入手しました。これもまた別の電池が必要で、沼が深まりました。

そんなことを何日か続けて、試し撮りをしてみたのですが、現像焼き付けの出費も馬鹿になりません。というわけで、現像+CD焼付というオプションでネット注文をしたのが先週でした。①PENTAXZ-5p+pentaxFA100-300に新品フィルム、②PENTAXSP+タクマー55mm1.8に使用期限切れフィルムを入れて試し撮りしたものと、③いつのものかわからない撮影済みフィルム数本をまとめて発注したのでした。
仕上がりが遅いなあと思っていたところ、やっと商品が昨日到着し、フィルムの一本がモノクロフィルムで現像に手間取ったむね書き添えてありました。しかも、水濡れフィルムで乳剤が変質していたとのことでした。思いもかけない凡ミスです。
それではクイズです。

次の4つの写真を見比べて、あてはまるものを選んでください。

A PENTAXZ-5p+pentaxFA100-300に新品フィルム

B PENTAXSP+タクマー55mm1.8に使用期限切れフィルム

C 撮影済み放置フィルム

D 撮影済み放置水濡れ白黒フィルム









答えは?
迷いなく正解が選べるのは一番下の写真でしょう。もちろんこれが、撮影済み放置水濡れ白黒フィルムですが、いつのものかと思ったら、なんと、30年も前のものです。滑り台を滑り降りたのは、どうやら幼児だった頃の長男です。
カラー写真の方は?上からABCの順に並んでいます。幾分フォトレタッチは施していますが、撮影済みフィルムは少々放置しても(2013年撮影と日付印字されています。)劣化しないものなのですね。現像点の技術の高さのおかげもあるかも知れません。感心しました。
以下、順に「作例」をご紹介します。

A PENTAXZ-5p+pentaxFA100-300に新品フィルム












後楽園での撮影ですが、最新式のデジタル画像とはまた違う趣がありますね。
ところが、大失敗。カメラの不調で、完全にフィルム巻き上げができない状態ですストップしたので、裏蓋を開けて感光してしまったのです。慌てて裏ぶたを閉めたので救われた画像もあるのですが、こんなサイケデリック「作品」もできました(笑)。








B PENTAXSP+タクマー55mm1.8に使用期限切れフィルム(使用期限2013年2月)






















賞味期限2013年ですから、やはりフィルムの劣化は否めません。

でも、時代感を演出する効果がないとも言えません(笑)。まだ未使用のものが何本も残っているので、棄てずに使ってみようと思います。



C 撮影済み放置フィルム(2013年3月撮影)













2013年の撮影日の刻印があります。誰やらの誕生日のようです。予想以上に鮮明で、艶のある画像に、驚きました。



D 撮影済み放置水濡れ白黒フィルム(約30年前に撮影して放置)















トリミングします。



30年前というと、PENTAXME+smcPENTAXM50 f1.7を使っていた頃であるはずです。私にとっての初代一眼レフで、唯一の所有カメラでした。後に露光関係の故障で手放しましたが、懐かしのカメラです。

ところで、先日防湿庫から取り出して、電池を入れ替えたのに、露出が作動しなかった中古MEは、ほんのさっきふと気づいて電池のプラスマイナスを入れ替えてみましたら、あっさり露出計の針が振れました(汗)。今度、撮影に使ってみようと思います。

今日は.朝方の冷え込みが、日差しとともに和らぎ、穏やかな一日になりました。絶好のお出かけ日和、撮影日和でしたが、短時間畑へ出かけ、タマネギの苗を植える準備をし、春菊、小カブ、ダイコン、ミズナ、チンゲンサイなどを間引いて帰りました。

今日はここまで。