おばあさんは川へ洗濯に、おじいさんは山に柴刈りに出かけるのは、おなじみ桃太郎の昔話。

どんぶらこどんぶらこと、川上からおおきなサツマイモが流れてくるのは、落語のネタです。おじいさんに内緒で芋をふかして食べたおばあさんは、ついつい粗相をしてしまう。山で柴刈りをしていたおじいさんは、柴を刈らずに草刈った(臭かった)というオチ。

ところで 岡山在住の民俗学者・民話研究家立石 憲利(たていし のりとし)さん 編著の「桃太郎話」には、各地で採話した、いろいろな「桃太郎話』が収められています。








桃太郎話



  • 作者: 立石 憲利

  • 出版社/メーカー: 吉備人出版

  • 発売日: 2002/03/30

  • メディア: 単行本







その⑯に、県内新見市で採話されたこんなオハナシがあります。


桃太郎16  新見市
なんと、なんと昔があったそうな。昔々お爺さんとお婆さんと暮らしょうったそうな。お爺さんが山ぇ柴刈りぃ行く、お婆さんは、ある日のこと、川で洗濯ぅしょうったんだそうな。そうしたところが上から、ドンプリコッコ、カッシャンコーいうような音がしだえたそうな。伸(の)って見たところが大きな桃が、ドンプリコンプリ流りょうったそうな。せえで、その婆さんは、
「桃さん、桃さん、こっちぃ来え。婆さんの手元ぇ寄っとくれえ」
いうて言ようったそうな。そうしたら、いい按配に婆さんの手元ぇ寄って来たそうな。こりゃあええ思うて、珍しい大きなんじゃなあ思うて、その桃を拾うて、どっこいしょ思うて提げたんだそうな。
そしたら、大きなおならがでたそうな。プーッいうて出た。
せえから、重たえ桃を腰う屈めて自分方ぇ持って去んだんだそうな。そうしょうったところが、おならが山ぇ聞こえて、山ぇ柴刈りぃ行っとった婆さんは、柴ぁ刈りどころじゃあなぇ、くさかった、くさかった、ほんにくそうてかなわんのだそうな。こりゃあ柴ぁ刈らりゃあせん、去なにゃあいけん思うて、
「やれやれ、くさかった、くさかった」
いうてとんで去んだんだそうな。


はてさてどうなりますことやら。


昨日は、爺も婆も、川ではなく海に行ってきました。暑さの故に屋内に閉じこもり放しで退屈そうな、小学生の孫と一緒にです。

県内有数の海水浴場である「渋川海水浴場」は、台風の影響で遊泳禁止になっているそうな。それが理由というわけではありませんが、いつもの最寄りの砂浜で、水と戯れて帰りました。

駐車料金がかからないのもありがたいことです。


台風の影響か、海岸にたくさん打ち上げられているこれは?






クラゲですね。例年、盆過ぎにはクラゲが増えて、遊泳に適さなくなると言いますが、海水浴シーズンまっただ中の今からこれでは、あぶなくて水にはいれませんね。

このヨット、かなり浸水しているように見受けられます。




泳がなくても、砂浜も磯辺もあって、飽きずに遊べます。


生き物も豊富です。











景色もちょっとした景勝地みたい。

インスタ映えしません?































日中は容赦のない暑さですが、早朝のわずかな時間だけは、涼味を感じます。








玄関先の朝顔が花をつけました。


いつの間にか、軒先のツバメが巣立ちました。

今日は、爺と婆は早朝家を出発して、郷里の田舎に向かいました。

山へ柴刈りに、、、ではなく、草刈りに。

涼しいうちに作業をしたかったのですが、途中思わぬ渋滞にぶつかり、2時間半もかかって、到着が9時を過ぎました。それからの作業なので、汗だくです。

一休みして、町に出かけて昼食ついでにショッピングしていると、店内で思いがけない人に出会いました。

忘るべからざる「故旧」、学生時代の共通の友人、イチローさんとアキコさんご夫妻です。

過去記事で何度か紹介したとおり、私は、年に一度か二度はお会いしているのですが、こんな場所でばったり会おうとは、何という偶然。婆は学生時代以来の出会いではなかったでしょうか。縁というのは摩訶不思議なものですね。


大阪の孫、産院から無事退院とのこと。めでたし。

きょうはこれにて。