俳優の松坂桃李さんの名前には、モモとスモモがついています。


ウィキペディアの解説を引きます。



「桃李」という名前は、中国の歴史家司馬遷の『史記』に書かれた言葉「桃李不言下自成蹊(とうりものいわざれども、したおのづからこみちをなす)」と、中国の故事「桜梅桃李」の2つに由来する。前者は「徳のある誰からも慕われる人」になって欲しいという父の願いから、後者は「自分らしさを大切に」という母の願いから名づけられた。読みがなは両親のこだわりで「とおり」。



スモモもモモも、古代中国ではその花、果実ともに人々に愛されたものであるようです。デジタル大辞泉の記事を引用します。



桃李(とうり)もの言わざれども下(した)自(おのずか)ら蹊(みち)を成す


《「史記」李将軍伝賛から》桃やすももは何も言わないが、花や実を慕って人が多く集まるので、その下には自然に道ができる。徳望のある人のもとへは人が自然に集まることのたとえ。



大辞林第三版の解説には、「徳のある者は弁舌を用いなくても、人はその徳を慕って集まり帰服する。」とあります。


古典に造詣が深くていらっしゃるどこかのソーリは、もちろん十分心がけて実践しておられることと存じますが、、。


スモモは、プラム(ニホンスモモ)や、プルーン(西洋スモモ)として、お店にも並んでいます。が、子どもの頃、高い木に沢山実った小さな赤い実を、背伸びをして手を伸ばしたり竿を使ってかじりしたものでしたが、それはスモモではなくスウメと呼んでいました。味も微妙に違っているように思えます。


酸味が強くて味の濃い、その果物が懐かしくて、 商店の果物コーナーなどを覗いても、スモモはあってもスウメというものを見たことはありません。これはあるいは、方言、地方名の類かとも思っていたのですが、最近、岡山県北の町でスウメが特産品として栽培されていることを知り、「スモモの原種」との説明を見て納得しました。


産経ニュース2015.7.31 付



新たな特産品に期待 岡山・鏡野町の町おこしグループがスウメ収穫開始


スモモの原種とされる「スウメ」の収穫作業が30日、鏡野町上斎原の農園「スウメ園」で始まった。地元の町おこしグループ3団体が、新たな特産品として商品開発を進め、地元の総合案内所「みずの郷奥津湖」で販売する。


ウメの実ほどの大きさのスウメは果汁が多く、甘みもあり、同地域では古くから塩漬けなど保存食用に栽培されていた。同園は約1ヘクタールのスキー場跡地を利用。約20年前に植えられたスウメ約80本があり、今年から本格的に出荷し、商品化に取り組む。


この日は、町おこしグループのメンバー8人がスウメの木を揺すって、鈴なりの実をシートの上に落とし、約80キロを収穫した。今年は花芽がつく5月ごろ、好天に恵まれて大豊作になったという。



この記事、次回に続きます。


きょうの付録。


季節の推移が早いので、ストックしたまま時期遅れになっている写真を掲載させていただきます。


4月9日同じく三徳園小鳥の森で撮影した鳥たち。


アトリ。今年は見る回数が少なかったですが、、、、。



ヤマガラ。





シジュウカラ。



コゲラ。





今日はこれにて