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今朝の新聞から、の巻 [文学雑話]

今朝(12月3日)の「しんぶん赤旗」にこんな寄稿が載っていました。


makimurahi


少し引用します。


    
昨年は、侵略戦争と植民地支配に反対したプロレタ リア詩人、槙村浩(本名吉田豊道)の没後80周年でした。高知県に生まれ、治安維持法下で非転向を買き、特高警察の拷間がもとで1938年9月、26歳で没しました。 
戦後その作品と生き方が再評価され、詩集、全集が出版され、市民により墓碑と詩碑が建立されましたが、生誕地には何もありませんでした。記念碑があると思って一帯を探したが何 もなくて残念だった、との高知県外からの投稿が高知新聞に載ったこともありました。生誕地は、その人の原風景に思いを馳せる場所です。


執筆者の馴田正満さんは、当ブログの過去記事でも、N氏とか、Nさん、N先輩などと呼んで、幾度かご紹介してきた大学時代の先輩です。最近では槙村浩生誕地案内板の除幕式、のこと(2019-11-13)で話題にしましたし、上記記事中の高知新聞への県外読者からの投稿のいきさつは、ある新聞投稿、の巻(2019-02-18)に書きました。


上記寄稿の、途中の文章を大幅に省略し、結びの部分だけを引用させていただきます。。


11月11日の除幕式では、地元の劇団員が代表作「間島パルチザンの歌」を朗読、青年が決意を述べました。設置に当たって全国から寄付が寄せられ、説明文の最後には「志を継ぐ者たち、これを建てる」と記されています。

いま日本と東アジアの国々との関係は、戦後最悪の状態です。そのようななかで、国際連帯を高らかにうたった槙村のモニュメントが建ちました。多くの人に見ていただき、模村の詩と生涯を理解するきっかけになれば、と願っています。


われもまた、ささやかながら、「志を継ぐ者たち」の末尾に加わりたいと、改めて思ったことでした。


槇村浩の話題のついでに、同じ「しんぶん赤旗」の2019年11月8日(金) 付コラム(web版)に目を移します。 



【きょうの潮流】      
たたかいに臨む彼の胸に去来したでしょうか。「海 隔てつわれら腕(かいな)結びゆく/いざ戦はんいざ/奮い立ていざ」。高知がはぐくんだ反戦詩人、槇村浩(まきむら・こう)の「間島パルチザンの歌」のエピローグです▼自身が数年前に舞台で演じた郷土の先人。戦前の暗闇のなかで民の苦難に心を寄せ、変革の立場から表現した槇村の詩。その思いは高知知事選に挑んでいる松本けんじさんの内に息づいています▼劇で培った張りのある声で聞く人の心にひびく演説。そこには2度の国政選挙で県内を回りながら耳にしてきた苦しみや願いが込められています。過疎化がすすむ集落、立ちゆかない農林水産業、教育や子育て、介護や福祉の切実さ…。地方のくらしを守るため国に物申す決意は、一つ一つの声に裏付けられています▼7日の第一声。野党や市民の会の代表がずらりと肩を並べ、力を合わせてがんばり抜くことを誓いました。この間の選挙のなかで共闘は進化し、親しみを込めて呼ばれる“マツケン”は、まとまりの象徴になっています▼学生の頃から相手への想像力をはたらかせ、聞く力を養ってきたという35歳の青年。現状を嘆き、生きる展望を失いかけている周りの若者たちを励ましてもきました▼未来が其(そ)の胸中に在る者、之(これ)を青年と云(い)ふ―。同じく郷土の自由民権家、植木枝盛はこんな言葉を残しています。みんなの高知県をともにつくっていこうと呼びかける若い情熱は心を一つに。「ここでいっしょに生きよう だれ一人取り残さない県政へ」


11月24日投票の高知県知事選挙。残念ながら、「市民と野党の共闘による青年知事誕生」の快挙は、今回は実現しませんでしたが、明治維新や自由民権運動の伝統にふさわしい、大きな一歩を踏み出したと思います。


若き候補者松本けんじさんの、Twitter上のコメントも清々しい。

遅くなりました。知事選挙の結果が出ました。 残念ながら勝利はできませんでした。しかし、参院選の際の市民と野党の共同が、知事選の中で線から面へと広がっていく、保守の方も含めた幅広い県民と野党の「私たちの共同」が大きく広がった選挙でした。候補者である私自身がそれを一番、実感しました。


matuken


https://twitter.com/matsu_en/status/1198613781493899264


「マツケンブログ」上に紹介されているいくつかの演説、多くの方にお聞きいただきたいのですが、↓これでうまくリンクできましたでしょうか?


https://withyourvoice.exblog.jp/28700165/


何度も再生して聞いたという熱烈ファンが、私の周囲に複数おられます。半信半疑で聞いてみましたら、強く心を打たれました。後輩(大学の)ながら、立派です!(贔屓の引き倒し?)


もともと予定していた記事は次回に回して、今日は臨時の緊急記事となりました。きょうはこれにて。


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momotaro

緊急記事いいですねぇ
まつけんさん、いいですねぇ、演説拝聴しました。
by momotaro (2019-12-14 04:37) 

kazg

momotaro様
ローカルニュースですが、草の根の地道な取り組みに頭が下がります。
まつけんさん、こんな若者(とその支援者)の登場に、まだまだ未来も捨てたもんじゃないと、うれしくなります。
by kazg (2019-12-14 06:39) 

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