NHKNEWSWEBの7/15付け大統領訪問で変わる被爆証言

という記事に目がとまりました。

東広島市在住の被爆者飯田国彦さん(74)は、三歳の時、爆心地からおよそ900メートルの母親の実家で被爆し、母親と姉を亡くしました。出征していた父親は沖縄戦ですでに亡くなっていたため、飯田さんは家族をすべて失いました。

記事はこう伝えています。
あの惨状を伝え残したいと、飯田さんは、被爆体験を語る証言活動を始めましたが、途中で気分が悪くなる子どももいました。

それ以来、生々しい描写をためらうようになり、地図を使って、人の被害よりも建物の壊れ方を詳しく語るようにしてきました。

あまり詳細に語ると、子どもたちの中で怖さが先行してしまい、被爆体験が伝わらないのではないかと、みずから歯止めをかけていたそうです。 しかし、本当のありさまを伝えなければならないという思いもあり、飯田さんは葛藤していました。 

そんな飯田さんは、オバマ大統領が現職米大統領として初めて広島を訪問し、平和公園で語った内容に心を動かされ、特に次の一節に強く共感したといいます。

「私たちはあの日、目にした光景に恐れおののき困惑した子どもたちの気持ちに思いをはせなければなりません。私たちは彼らの悲鳴にも耳を傾けます」

記事のつづきです。

 飯田さんもあの日、目の前の光景に恐れおののいた子どもの1人でした。

だからこそ、ためらわず目にした通りの光景をきちんと伝えるべきだと考えを新たにしたのです。

ありのままの惨状伝えたい



大統領の広島訪問に背中を押された飯田さんは、早速、原爆資料館のデータベースからあの日の光景がよみがえる絵を選び、証言に取り入れることにしました。


そして7月。静岡から平和学習で訪れた中学生に新たな内容で証言を行いました。


飯田さんが選んだのは、爆心地から1キロ余り離れた横川橋という橋の下の様子が描かれた絵。

着ていた服はすべて焼け、皮膚まで焼かれた真っ赤な姿で、多くの人が折り重なっている様子が描かれています。


それは、飯田さんが被爆直後に目にした大人たちの姿と重なりました。



そして、さらに爆心地に近い学校の惨状を描いた絵も紹介しました。


一瞬にして焼けた子どもたちの骨が校庭に並ぶ様子が描かれた絵を、飯田さんは子どもたちにこう説明しました。


「『お母ちゃん、助けて』と言う余裕もなく、一瞬で亡くなって白骨化した。原爆の被害をよく見てほしい。本当の惨状をよく見てほしい」

飯田さんは、まだ幼い小学生には少し控えた表現で説明し、中学生にはなるべく詳細に71年前の被爆の実態を伝えていくつもりです。


証言を終えた飯田さんはこう語りました。


「原爆資料館には原爆で焼け焦げた三輪車が展示されていますが、三輪車が焦げただけじゃないのです。そこには、三輪車に乗って遊んでいた子どもがいたんで
す。同じように、黒こげの弁当箱の傍らにはその弁当を楽しみにしていた子どもがいたんです。そのことを知ってほしい。ありのままを伝えていくことが私の使
命です」





記事には、この写真も添えられていました。



オバマ大統領のことばを、最も間近で聞いていたのは、アベさんでした。そのアベさんは、こともあろうに、オバマ大統領の核先制不使用方針に反対したのだそうです。耳を疑いました。彼は、どこの国の首相ですか???

yahooニュースからの引用です.

 【ワシントン会川晴之】米ワシントン・ポスト紙は15日、オバマ政権が導入の是非を検討している核兵器の先制不使用政策について、安倍晋三首相がハリス米
太平洋軍司令官に「北朝鮮に対する抑止力が弱体化する」として、反対の意向を伝えたと報じた。同紙は日本のほか、韓国や英仏など欧州の同盟国も強い懸念を
示していると伝えている。

(中略)

 同紙は複数の米政府高官の話として、ハリス氏と会談した際、安倍首相は米国が「先制不使用」政策を採用すれば、今年1月に4度目の核実験を実施するなど
核兵器開発を強行する北朝鮮に対する核抑止力に影響が出ると反対の考えを述べたという。(中略)

 日本政府は、日本の安全保障の根幹は日米安保条約であり、核抑止力を含む拡大抑止力(核の傘)に依存しているとの考えを米国に重ねて伝えている。先制不使用政策が導入されれば、「核の傘」にほころびが出ると懸念する声がある。

【ことば】核兵器の先制不使用

 核保有国が、他国から核攻撃を受ける前に先に核兵器を使わないこと。核兵器の役割を他国からの核攻撃脅威を抑止することに限定する。核兵器を使用する
ハードルが高くなり、核軍縮への理念的な一歩と見なされる。すべての国が対象だが、核保有国同士の約束の側面が強い。核拡散防止条約(NPT)で核兵器保
有が認められている米、露、英、仏、中国の5カ国の中では現在、中国のみが先制不使用を宣言している。

核先制不使用に反対ということは、相手が核攻撃をしてこなくても、アメリカの先制核攻撃を認めるということです。先制核攻撃を加えると言うことは、三歳の飯田さんが体験したヒロシマの悲劇を、そしてそれにひきつづくナガサキの悲劇を、繰り返すということです。「同盟国」の手による新たな被爆者の出現に、進んで加担するということです。「恐れおののき困惑した子どもたち」「彼らの悲鳴」で地球上を満たすということです。

それだけではありません。アジアにおける最大の攻撃拠点はこの日本ですから、必ず報復核攻撃は、日本に(アメリカ本土ではなく)向けられます。米軍による(とくにアジア極東地域における)核先制使用は、必ず日本への報復核攻撃を招き、ヒロシマ、ナガサキ、そして、ビキニ、フクシマにつづく核被害をもたらす、「亡国」の選択に他なりません。

核兵器の先制不使用は、核兵器の不使用ではありません。ましてや、核兵器の廃棄でもありません。「核なき世界」の理想からみれば、きわめて限定的・部分的な措置に過ぎません。これに対して、「抑止力が弱体化」などと賢しらげにクレームをつけたのが、こともあろうに「唯一の戦争被爆国」の首相であることに、驚愕と屈辱を感じないわけにはいきません。



今朝の景色です。

本の短時間の散歩で、引き返しました。



初秋の田園朝景色 posted by (C)kazg

初秋の田園朝景色 posted by (C)kazg

初秋の田園朝景色 posted by (C)kazg

初秋の田園朝景色 posted by (C)kazg


午前中、ここ数日追われていたちょっとしたデスクワークが、やっと片付きました。

午後の暑い盛り、小3の孫にサイクリングの誘いを受けました。抵抗はしたのですが、押し切られました。

かなりの距離を走りました。

景色の変化をご覧ください。



































余りの日差しに、影を求めて右側通行。



サイクリングの途中で見えた景色です。見慣れた光景とも言えますが、それでもなぜか新鮮です。



残暑厳しき田園昼下がり posted by (C)kazg

残暑厳しき田園昼下がり posted by (C)kazg

残暑厳しき田園昼下がり posted by (C)kazg

残暑厳しき田園昼下がり posted by (C)kazg

残暑厳しき田園昼下がり posted by (C)kazg