今日10月3日は、蛇笏忌。飯田蛇笏の忌日です。

蛇笏と言えば、 こんな格調高い句で知られています。

芋の露連山影を正しうす

くろがねの秋の風鈴鳴りにけり

をりとりてはらりとおもきすすきかな

今年のススキは、まだ写してません。古い写真を掲載します。
 
 
 
 


蛇笏忌は、多くの俳人が句に詠んでいます。その中で、蛇笏の四男 飯田龍太の句を拾ってみました。

蛇笏忌の岩うつ滝の音聞ゆ

蛇笏忌の杉が屈託なく高し

蛇笏忌の空屈強の山ばかり 

蛇笏忌や振つて小菊のしづく切り
 
これらの句を通して、蛇笏の高潔な人柄が彷彿とさせられます。
その龍太も、2007年亡くなられました。

無理矢理ですが、蛇笏の句にも、しばしば蛙が登場します。
花過ぎの夜色なづみて遠蛙

夜の雲にひびきて小田の蛙かな
山霧や虫にまじりて雨蛙
雨蛙とびて細枝にかかりけり
雨蛙樫のそよぎに雲忙し
枝蛙風にもなきて茱萸の花
山柴を外づす肢かも枝蛙

今日の枝蛙です。

 

 
 
 

 

オニガワラとアマガエル

 


 

ヤネガワラとヤネガエル(?)

 

 
蛇笏忌や屋根の蛙の物想い
オソマツでした。


追伸

孫たちが庭に植えていたサツマイモの蔓を試し掘りしてみると、こんな大きなイモが実っていました。

 

孫の頭サイズのイモでした。

ほかにも、ごろごろ、焼き芋サイズの安納芋を収穫。

私が、畑に植えたイモよりも、遙かに上出来でした。

植え付け時に少々のバーク堆肥と、わずかの肥料を与えただけでしたが、日当たりの良さが好成績につながりましたかね?
蛇笏の句の「芋の露」は、サトイモの葉に宿る露でしょうが、無理矢理の「オチ」はサツマイモでごかんべん。

おあとがよろしいようで。