今日は暦の上では啓蟄(けいちつ)。

「啓」は「開く」、「蟄」は「虫などが土中に隠れ閉じこもる」意で、「啓蟄」で「冬籠りの虫が這い出る」(広辞苑)という意を示す。春の季語でもあります。

17世紀後半にイギリスで興り、18世紀のヨーロッパにおいて主流となった「啓蒙思想(けいもうしそう)」とは、「蒙」(もう=くらいこと)に光を当てて、これをひらく思想という意味だとか。

イギリスではトマス・ホッブズやジョン・ロック。フランスでは、 シャルル・ド・モンテスキュー、  ジャン=ジャック・ルソー、  ヴォルテール
    ドゥニ・ディドロ、  エティエンヌ・ボノ・ドゥ・コンディヤック、 ニコラ・ド・コンドルセ、ドイツではクリスティアン・ヴォルフ、イマヌエル・カントなどの名前を、教科書で覚えましたっけ。

ネットにはこんな説明が掲載されていました。

世界大百科事典 第2版の解説



けいもうしそう【啓蒙思想 Enlightenment】



17世紀,18世紀の西欧で近代市民階層の台頭にともなって広くおこなわれ,市民社会形成の推進力となった思想運動の総称。上記の英語名も,ドイツ語のAufklärung,フランス語のlumièresも,いずれも光ないし光によって明るくすることを意味する。〈自然の光〉としての人間生得の〈理性〉に全面的に信頼し訴え,各人があえてみずから理性の力を行使することによって,カントの言い方によれば,〈人間がみずからに負い目ある未成熟状態から脱すること〉へと働きかけ,こうして,理性的自立的な人格の共同体の実現を目指すことにその目標はあったと考えられる。

 


そういえば、『水道方式』で知られる 著名な数学者の遠山啓さん(1909年- 1979年)のお名前は、「ひらく」さんでしたっけ。通常「トオヤマ ケイ」さんと呼び習わしていましたけれど。

 「冬籠りの虫が這い出る」なのだそうですが、寒い寒い・

律儀に穴から這い出した虫は、面食らって震え上がっていることでしょう。