今日は「沖縄慰霊の日」。太平洋戦争の末期、日本が経験した、ほとんど唯一の地上戦といわれる「沖縄戦」で、日本軍の組織的戦闘が収束を迎えたとされる一九四五年の今日を記念して、沖縄県が定めている記念日です。

「鉄の暴風」と喩えられるこの激戦は、日米合わせて200,656人〔沖縄県援護課発表 1976年(昭和51)年3月〕というおびただしい犠牲者をだしました。うち、日本 188,136人(沖縄県出身者122,228人(一般人94,000人、軍人・軍属28,228人)(他都道府県出身兵 65,908人)。米 12,520人に及ぶと言います。一般民の犠牲者の多さが目を引きます。

今日、平和祈念公園でひらかれた「沖縄全戦没者追悼式」では、沖縄県立与勝高校3年の知念捷(まさる)君(17)が、自作の詩を朗読し、深い感動を呼びました。

「みるく世(ゆ)がやゆら(今は平和でしょうか)」と題されたこの詩は、第25回児童・生徒の平和メッセージ展「詩の部門・高校生の部」で最優秀賞に選ばれ、このたびの朗読になったそうです。