ネット検索で、今日12月29日は「(旧)国際生物多様性の日(International Day for Biological Diversity)」と知りました。
「生物多様性」という言葉が一般化したのはいつの頃でしたか。ネット上に次のような解説がありました。
知恵蔵2015の解説
生物多様性ある生物群系、生態系、または地球上に多様な生物が存在している状態、および進化の過程で多様な遺伝子プールが過去から未来へと受け継がれている状態を指す概念。生物学的多様性(biological diversity)とも言われる。
環境省は「生物の多様性に関する条約」で、生物多様性を、「すべての生物(陸上生態系、海洋その他の水界生態系、これらが複合した生態系その他生息又は生育の場のいかんを問わない)の間の変異性をいうものとし、種内の多様性、種間の多様性及び生態系の多様性を含む」と定義しており、ここに示されているとおり、生物多様性には「生態系の多様性」「種の多様性(種間の多様性)」「遺伝子の多様性(種内の多様性)」という3つのレベルの多様性がある。
「生態系の多様性」は、森林、里山、河川、湿原、干潟、サンゴ礁、乾燥地など地球上に多様な環境が存在し、それぞれに適応した種、個体からなる特有の生態系が存在することをいう。地球上には、現在までに約180万種の生物に名前が付けられているが、未知の生物を含めると数千万種から1億種の生物がいると考えられている。これを「種の多様性」という。
さらに、同じ種でも遺伝子が異なり、形質の多様性を生じ、多様な環境に適応した個体が生存して種を維持することを可能としている。これを「遺伝子の多様性」という。
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上記の記事中の「生物の多様性に関する条約」は、1 生物の多様性の保全、2 生物多様性の構成要素の持続可能な利用、3 遺伝資源の利用から生ずる利益の公正で衡平な配分などを目的に、1992年5月に採択され、6月ブラジルで開催された国連環境開発会議(地球サミット)で調印、1993年12月29日に発効しました。
国連は、当初、条約発効日の12月29日を「国際生物多様性の日」と定めて世論の喚起をはかりましたが、2000年以降は採択日の5月22日の変更し、今日に至っています。
環境省のこのページに詳しい情報が収められています。
「生物多様性」という言葉から、いつも、連想させられる詩があります。
私と小鳥とすずと 金子 みすゞ
私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥は私のように、
地面を速く走れない。
私が体をゆすっても、
きれいな音はでないけど、
あの鳴る鈴は私のように、
たくさんな唄は知らないよ。
鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。
「みんなちがって、みんないい。」という、臆するところのない宣言は、鮮やかに、小気味よく、心に響きました。学校教育の現状や課題や課題を考える際に、やや理屈っぽく「異質共存」という概念語ばを用いて思い巡らせていたことが、これ以上にない形で、腹に落ちたと思えたのです。これについては、次回、稿を改めて書くことにします。
今日出会った生物多様性の一端をご紹介いたします。
イソシギ。
蓮田のイソシギ posted by (C)kazg
ムクドリ。
ジョウビタキ♂。
ジョウビタキ♀。
阿倍池周辺のジョウビタキ posted by (C)kazg
ツグミ。
きょうの附録
昨日の三重の塔を別のカメラ(リコーgx200)でも写していました。
冬空にこんな古木が聳えていました。
今日はこれにて。