一昨日、半田山植物園を訪ねた動機の一つは、かなり時期遅れだけれど、セツブンソウにお目にかかれないかという思惑があったのです。去年のこの記事と、10日ほどの違いなので、暖冬異変とはいえ、あるいは何輪かは咲き残っていないだろうかと期待した次第。花の撮影を意識して、PENTAX k-r+Smcpentax FA100 MACROを携行していました。


 


思いがけずセツブンソウに会う、の巻(2019-02-26)



そう言えば、セツブンソウについてはずっと以前(2014-03-07)こんな記事を書いたことがありました。


故旧相和す刻愉快節分草(こきゅうあいわすときゆかい せつぶんそう)


大学時代の先輩・後輩の間柄で、大阪、西宮、岡山県北、岡山県南など、あちこちに生活の基盤を持つ同郷のメンバー七人が、落ち合って、故郷の自然探訪を楽しみました。


はじめに美作市河会(かわい)地区のセツブンソウ群生地。盛期は、実際の節分の頃だったそうですが、まだけなげに咲いていました。



(中略)


五弁が基本だそうですが、六弁、八重などの変異もみられます。



小さな固まりの群生が、そこここにみられます。


盛期には、あたり一面を真っ白な花が覆うのだそうです。



(中略)


そのセツブンソウのことはすっかり忘れていたのですが、昨日、久しぶりに半田山植物園に出かけたところ、窓口でこんな案内地図をもらいました。



何気なく見ると「セツブンソウ」の生育場所が案内されています。


(中略)


この階段を上って、真っ先にセツブンソウに向かいます。



(中略)


セツブンソウは、自生ではなくて植栽されているようでした。「群生」というには、やや小規模ですが、可憐な花がいじらしく咲いています。



マクロレンズで近くから写します。ただ、立ち入り禁止のロープが張ってありますので、腕を精一杯伸ばさなければなりません。




一昨日も、同じ立ち入り禁止ロープで囲われた場所を探ってみますが、残念ながら、セツブンソウらしき花を見つけることはできませんでした。


「花だより」にも、それらしい記載がありません。



そのあたりに咲いていたのは、、、。



黄金色も鮮やかなフクジュソウでしょうか。




こんな可憐な花も、、、、



スプリング・エフェメラル(Spring ephemeral)と呼ばれる草花があるそうです。


ウィキペディアの解説を借ります。



スプリング・エフェメラル(Spring ephemeral)は、春先に花をつけ、夏まで葉をつけると、あとは地下で過ごす一連の草花の総称。春植物(はるしょくぶつ)ともいう。直訳すると「春のはかないもの」「春の短い命」というような意味で、「春の妖精」とも呼ばれる]



セツブンソウ(節分草=キンポウゲ科セツブンソウ属)も 、フクジュソウ(福寿草=キンポウゲ科フクジュソウ属)も、ともにその代表のように紹介されていますが、それらと並んで紹介されているものに、アマナ(甘菜=ユリ科アマナ属)があります。どうやら、写真の花は、それのようです。


wikiの解説は、こうです。



アマナ(甘菜、学名Amana edulis)は、単子葉植物ユリ科アマナ属多年草チューリップによく似ており、かつてはTulipa edulisとしてチューリップ属に入れられていた。



別の資料によると、 Tulipa edulis の、 Tulipa(チューリッパ)は、 ペルシャの古語の 「tulipan(頭巾)」 が語源とされ、 花が頭巾に似ていることから。edulis は「食用の」の意味で、球根が甘くて食用に適しているそうです。


ところで、西洋アマナと呼ばれる花もあるそうです。なじみ深い、観賞用植物の「ハナニラ(花韮)」の別名です。半田山植物園では、あちらこちらに群生して、ちょうど今しも咲き誇っていました。




ミツバチが吸蜜中です。



食用として、葉を食べる「葉ニラ」と、花を食べる「花ニラ」がありますが、これは別種。葉の形がニラに似ており、葉と鱗茎の匂いも似ていることから「ハナニラ」名付けられたけれども、これは、有毒だそうです。中南米(メキシコ~アルゼンチン)原産で、明治時代に日本に渡来、観賞用として広まったと言います。


学名(Ipheion uniflorum)から、イエイオン、イフェイオンとも呼ばれ、Spring star flower( スプリングスターフラワー=春の星の花)、 Star-of-Bethlehem(ベツレヘムの星)などの英名も知られています。星形の花の形に寄せた命名です。


これも、スプリング・エフェメラルに数えたい花といえます。


このスミレ。名前がわかりません。タチツボスミレ?




また、セツブンソウ栽培エリア内にはえていたこの花なあに?





スプリング・エフェメラルの一種でしょうか?


馬酔木が、今たけなわです。



下は、アケボノアセビと表示がありました。



サンシュユ。






梅各種。







ギンヨウアカシア。(間違えてましたので訂正しました)





十月桜。



春の陽気が、人を誘ってやみませんが、とにもかくにも、一刻も早くコロナ騒ぎが沈静化して、落ち着いて花を楽しめる日が近からんことを祈ります。


いま、我が家には、臨月に入った長女が、出産準備のために、保育園児の孫と共に寄留しています。休校で、家庭学習を命じられている近所の孫も、小学生・保育園児の三人は朝から、高校生は昼飯以降来訪。時ならぬ人口増となっています。何日か、昼食づくりを担当しましたが、レパートリーが尽きました。それにしても、それなりに時間的余裕のある祖父母や世話係が近くにいるような家庭はまだましでしょうが、多くの働く子育て家庭の皆さんは、どうやってこの難局を乗り切れば良いのでしょうか?