本当は、昨日と一昨日の「これなあに?」です。

今日はカメラを触っていません。

 
「これなあに?」  
 
実家の庭に生えている草花です。水引草(ミズヒキソウ)の花だと思います。
か細い茎に、小さな赤い花が無数についています。
タデ科イヌタデ属の多年草で.水引(贈答品や封筒に付けられる飾り紐)に似た姿からこう呼ばれます。
ただでさえピントが合いにくい形状である上に、大抵風で揺れていて、まともな写真が残りません。ピンぼけですが、蜘蛛の姿も面白いので掲載させていただきます。
そういえば、立原道造の詩にも歌われていました。
のちのおもひに





夢はいつもかへつて行つた 山の麓のさびしい村に

水引草に風が立ち

草ひばりのうたひやまない

しづまりかへつた午さがりの林道を



うららかに青い空には陽がてり 火山は眠つてゐた

――そして私は

見て来たものを 島々を 波を 岬を 日光月光を

だれもきいてゐないと知りながら 語りつづけた……



夢は そのさきには もうゆかない

なにもかも 忘れ果てようとおもひ

忘れつくしたことさへ 忘れてしまつたときには



夢は 真冬の追憶のうちに凍るであらう

そして それは戸をあけて 寂寥のなかに

星くづにてらされた道を過ぎ去るであらう
『萱草に寄す』より
 
立原道造については、この記事この記事でも触れました。この詩は、高校時代に幾度となくページを繰ったのでしたが、「水引草」 の具体的イメージは曖昧でした。か細い繊細な草であろうとはイメージしましたが、米粒のように小さい、精緻な装飾品のような花が、これ程までに目を引く赤さで並んでいる姿は、とても想像の及ばぬ所でした。

 

「これなあに?」

 
藪蘭(ヤブラン)の花だと思いますが、、、。晩秋から冬に黒くて丸い実をたわわに実らせる、、、はずです。
 
「これなあに?」 

青紫蘇(アオジソ)の花。
 

 

「これなあに?」   
 
 
昨日の朝の散歩では、カラスウリの花がまだ開いていました。雨の後で、雲が厚く、朝とはいえども薄暗かったせいでしょうか。
カラスウリについては過去のこの記事この記事この記事この記事この記事でも 触れました。それらの中では一番整った姿をしていたのですが、いかんせん、薄暗くて手ぶれを避けることが出来ませんでした。

雨に濡れた蜜柑の若い果実。
 
ナミアゲハです。食草は、ミカン科の植物ですから。