童心の寄せては返す渚かな [家族]
昨日は、孫二人を、”本物”の海水浴場に連れて行きました。
玉野市の渋川海水浴場です。
2004年(平成16年)の台風16号の高潮被害など、何度か砂浜が流出する被害も以前ありましたが、いまでは 補修されて「白砂青松」の景観が蘇っています。
遠く瀬戸内海が見渡せます。
寄せては返す白波。遠くにうかぶ島々。沖合いを行く船の影。
昔見た光景もこうでした。
海は、ことに渚は、訪れる者を、あまねく童心に戻す不思議な効力を宿しているらしい。
子ども達が無邪気に騒ぎ、若者たちも天真爛漫にはじけ、大人たち、年寄りたちも目を細めて見ています。
海の中には母がいて、母の中には海があると、三好達治は歌いました。
郷愁 (三好達治)
蝶のような私の郷愁!…….。
蝶はいくつか籬(まがき)を越え、午後の街角に海を見る…….。
私は壁に海を聴く…….。私は本を閉じる。
私は壁に凭れる。隣の部屋で二時が打つ。
「海、遠い海よ! と私は紙にしたためる。
――海よ、僕らの使ふ文字では、お前の中に母がゐる。
そして母よ、仏蘭西人(フランス)の言葉では、あなたの中に海がある。」フランス語で母は、mère(メール)、海はmer(メール)というそうですね。
私に歌わせると、「海の中には童心がある」というのはいかがでしょう?
あるいはしゃれて「海は童心を宿している」か。
人食い「ホオジロザメ」が瀬戸内海に出没した騒動(1992年3月)以来、沖合にサメ防止ネットが張ってあります。この内側が、遊泳区間とされており、監視員もついて安全確保に努めておられます。
水上バイクも、このネットより内側には入ってこないので、子ども連れ、家族連れにも「やさしい」浜辺と言えます。
遠くで見れば、爽やかなサマーレジャーです、、、。
スポーツカーであろうとダンプトラックであろうと、交通マナーを守って車道を走ってくれれば、歩行者も安心なのですが。
駐車料金千円は、さて、金額的には妥当かどうか?ちょっと首をかしげるところです。
領収書に、渋川水族館の割引券(大人一人につき半額)が付いていました。当日限りだというので、入ってみました。
入り口前に立つ銅像は、西行法師。
水族館は、この銅像に向かって左側の建物です。
入り口付近の戸外の池に、アマモが植えてあり、小さな魚や生物が同居しています。
砂の中に「ゲタ」。ウシノシタ科の魚で、フランス料理で登場する「シタビラメ」のことですね。
トビハゼ。『ムツゴロウ』もこの近縁ですよね。
英語では"Mudskipper"(マッドスキッパー) と呼ぶそうです。
愛くるしい仕草が、気持ちをほのぼのさせてくれますが、準絶滅危惧種だそうです。
夜は、恒例の誕生会イベント。
これが楽しみで、姫が何日も前から話題にしていました。
姫様のお誕生日ですか~
おめでとうございますヽ(^o^)丿
by 美美 (2014-07-30 17:12)
お孫さんと楽しい夏休みを過ごせていいですね(^^)
by KINYAN0829 (2014-07-30 18:43)
美美様
ありがとうございます。
実は、 誕生日なのは姫ではないのです。
でも、姫が、いちばんたのしみにしているわけで(笑)。
KINYAN0829 様
はい、おかげさまで。ついつい”幸せ自慢”みたいなことになりまして。
by kazg (2014-07-30 20:23)