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見上げてご覧、の巻(大阪の旅最終回) [折々散歩]


「大阪の旅」と銘打ちながら、実際に訪れたのは、孫の住まいと、近くの「花博記念公園鶴見緑地」とその周辺だけでした。
昨日の記事の続きで、このシリーズの最終回です。

「この花咲くや館」の周りの池には、スイレンのほかにも、たくさんのハスも植えられていました。

「この花咲くや館」の入り口付近には、品種名を表示した鉢植えのハスが展示してありました。まだ、蕾状態のようで、品種の違いもよくわかりません。

 
 
 
 
 
 

有料エリアの館内には、もっとたくさんの種類のハスが、見事な花を咲かせていました。心は惹かれましたが、今回はパス。

「大賀ハス(古代ハス)」も栽培されているそうなのですが、見つけられませんでした。ちょっと心のこりです。

乳母車を押しながら、公園内をぶらぶら散策してみました。
あちらこちらに家族連れやグループの人達がくつろいでいます。みどり豊かで適度な木陰もある、広々とした公園です。紫陽花の花もみじみずしいひかりをたたえていました。

こんな小川もあります。人工の流れのようですが、自然な流れを演出してあり、涼しげです。網や容器を持った子ども達が、水遊びに興じていますが、こっそり窺ってみると、えものはザリガニのようです。小魚たちやエビ、水生昆虫などがピチピチと跳ねるようなら、「原風景」そのものですが、そこまでは期待できないかも知れません。
別の池では、「ザリガニ釣り」を楽しんでいる子ども達もいました。スマホや電子ゲームなどよりは、格段に健康的と思えました。


自然豊かな、山深い森の風情ですね。


鳥たちも、ゆったりとくつろいでいます。
ムクドリ。




カルガモ?それともアイガモ?




アゲハもいました。




















見上げると、こんな鳥も。
鶴です。

こちらはANA。


空を見上げていると、ついつい「見上げてご覧」というフレーズが浮かんできます。 
見上げてごらん 夜の星を
 小さな星の 小さな光りが
 ささやかな幸せを うたってる

 見上げてごらん 夜の星を
 ぼくらのように 名もない星が
 ささやかな幸せを 祈ってる 
以前この記事で書きましたので繰り返しません。

もう一つ思い出すフレーズはこれです。

Hannah, can you hear me?
Wherever you are, look up Hannah.
The clouds are lifting, the sun is breaking through.
We are coming out of the darkness into the light.
We are coming into a new world.
A kind new world where men will rise above their hate, their greed and their brutality.
Look up Hannah.
The soul of man has been given wings - and at last he is beginning to fly.
He is flying into the rainbow - into the light of hope, into the future,
the glorious future that belongs to you, to me, and to all of us.
Look up hunna. Look up.

 ハンナ、僕の声が聞こえるかい?いまどこにいようと、さあ上を向くのだ。空を見るのだ、ハンナ!
 雲が切れる!太陽が現れる!闇が去って、ぼくたちは光の中に出るのだ。新しい世界-貪欲と憎悪と残忍さを忘れたより良い世界がいま、来ようとしているのだ。
 空をごらん、ハンナ!もともと人間の魂は翼を与えられていたのだ。だがついに、いま初めて空を飛び始めたのだ。虹の中へ―希望の光の中へと、いま飛んでいるのだ。空をご覧、ハンナ!上を向いて!
(チャップリン「独裁者」最後の演説より) 
 

チャップリンの映画「独裁者」の最後の場面。チャップリンが一人二役で演じたヒットラー(劇中の名前はヒンケル)そっくりの床屋が、間違えられて演壇に登り演説させられる羽目になったとき、彼は意を決してマイクに向かいます。
平和と民主主義と希望の尊さを格調高く訴えた、かの有名な「最後の数分間(五分間とも六分間とも言われているようです)」の名演説の一節。

ラジオから流れるこの演説を聴いていた恋人ハンナの、沈んだ暗い顔にぱっと生気がさし、高く高く空を見上げます。

「ハンナ」はチャップリンの母親の名でもありました。



夜になって、高速バスとJRとを乗り継いで、帰り着きました。

空を見上げると、金色の大きな星が、二つも輝いています。



金星と木星でしょうか?

さすがに三脚なしでは、ぶれます。

大阪編は、これで終わりです。
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コメント 8

majyo

見上げた空には二匹の蝶が・・・見事です
そして鶴とANAには笑いました。
「見上げてごらん夜の星を」は何気なく吹いていましたが
今、この歌詞の意味が大きくなりました。
独裁者の最後のセリフ
心に沁みます。
今こそ、羽ばたかなくては

by majyo (2015-07-04 18:30) 

アヨアン・イゴカー

チャップリン『独裁者』のこの演説は、身体が震えるほど感動的ですね。大好きな台詞です。自由の大切さを、何と力強く訴えていることでしょう。
他者の自由をないがしろにしているあちこちの人々に聴かせたいと思います。
by アヨアン・イゴカー (2015-07-04 18:37) 

kazg

majyo様
「もともと人間の魂は翼を与えられていたのだ」。凄い言葉ですね。
by kazg (2015-07-04 19:32) 

kazg

アヨアン・イゴカー様
本当に、おっしゃるとおりと思います。

by kazg (2015-07-04 19:38) 

lamer

「最後の演説」素晴らしいです。
心に浸みます。
戦争ほど悲惨なものはなく、平和ほど素晴らしいものはありません。
by lamer (2015-07-04 22:21) 

kazg

lamer様
同感です。平和こそ、幸福追求の礎だと思います。
by kazg (2015-07-05 05:30) 

yakko

お早うございます。
蓮の花 空を舞う蝶 ! 名演説 金色の大きな星二つ ! (この☆は私も見ました)  どれも感動しました。(∩.∩)
by yakko (2015-07-05 08:27) 

kazg

yakko様
ありがとうございます。
そちらは、空が綺麗なので、星もさぞや明るく大きく見えたことでしょうね。

by kazg (2015-07-05 19:26) 

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