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3.19のこれなあに?その2 [今日の「これなあに」?]

今日のこれなあに?その2(昨夜の記事を分割しました)
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 1月に大阪の病院へ検診に行ったついでに泊めてもらった次男宅で、お嫁さんからお土産にもらって帰った「アレッポの石けん」です。石けんとしての品質に惹かれて購入したそうですが、政情不安で、現地での生産は不可能となり、希少品になっているそうですね。

この石けんを思い出したのは、今日のNHKスペシャル「シリア.空爆の町」の放送がきっかけです。」

番組HPには、こう紹介されていました。

 “21世紀最大の人道危機”とも形容されるシリアの内戦。国民の半数が難民となり、少なくとも30万を超す人々が命を落としたと言われる。最大の激戦地が、反政府勢力が拠点としていた都市・アレッポである。
世界のメディアが現地に入れない中、この内戦は、一般市民が膨大な映像を記録・発信された初めての戦争となった。その映像には、穏やかな日常が突然奪われ、親しい人たちの命が紙屑のように失われていく様が克明に記録されている。
激戦の中、最後まで治療を続けた病院。医師も亡くなる中、残された理学療法士は、スカイプで海外の医師と交信しながら、初めてのメスを握り命を救おうとした。空爆のさなか、ツイッターで映像や画像の発信を続けた7歳の少女。「今夜死ぬかもしれない」「誰か助けて」―。少女のツイッターが突然途絶えた時、世界がその身を案じた。
番組では、発信された映像、そして、発信されることのなかった未発掘映像も入手。膨大な映像をつぶさに整理・解析しながら、その撮影者ひとりひとりをたどり、人々の身に何が起きていたのか、“戦場の真実”を浮かび上がらせていく。

無差別空爆の残虐。言葉を失います。

この番組で紹介された7歳の少女の名はバナ・アラベドさん。

BBCニュースジャパンのこの記事に、彼女が書いたトランプ大統領あての手紙が報じられていました。

http://www.bbc.com/japanese/38741175

現在トルコに住むアラベドさん

記事の一部を引用します。


 内戦が続くシリアで、主要都市アレッポをめぐる激しい戦闘が続くなかツイッターを使って発信し続けた7歳の少女バナ・アラベドさんがこのほど、ドナルド・トランプ米新大統領にあて公開書簡を送った。アラベドさんはトランプ氏に、シリアの子どもたちを助けると約束してほしい、と訴えている。

(中略)
母親のファテマさんが手紙の写しをBBCに送ってくれた。
以下に、手紙の内容を紹介する。



親愛なるドナルド・トランプさん

私の名前はバナ・アラベド。7歳でシリアのアレッポから来ました。

包囲された東アレッポから12月に出るまで、ずっとシリアに住んでいました。シリアの戦争で苦しんだ子どもの一人です。

だけど今、トルコの新しい家で平和に生きています。アレッポで学校に通っていたけれど、爆弾で学校は崩れました。

何人かの友達は死にました。

とても悲しいし、一緒にいられたら良かったのにって思います。今ごろ一緒に遊んでいたのに。アレッポでは遊べなかった。あそこは死の町でした。

今いるトルコでは、外に出て楽しむこともできる。まだ行っていないけど、学校に行ける。だから平和は、あなたを含めてみんなにとって大切なんです。

だけど今、私とは違って何百万というシリアの子どもたちは、シリアのいろんなところで苦しんでいる。大人のせいで苦しんでいるんです。

あなたがアメリカの大統領になるのは知っています。だからシリアの人々と子どもたちを救ってくれませんか。シリアの子どもたちのために必ず何かしてください。だってあなたの子どもと一緒で、あなたと同じように平和に生きるべきだから。シリアの子どもたちのために何かすると約束してくれれば、あなたはすぐに私の新しい友達です。


シリアの子どもたちのために何をしてくれるのか楽しみにしています。




(英語記事 Bana Alabed: Syrian tweeting girl pens letter to Trump



トルコに避難したアラベドさんのツイッターアカウントに投稿された2人の弟たちの写真。添えられた言葉は、「平和、平和、平和、どこだって」

「シリアの子どもたちのために必ず何かしてください。だってあなたの子どもと一緒で、あなたと同じように平和に生きるべきだから。」

そしてそのトランプに、就任前から忠義を捧げ、仲良しゴルフ、ハイタッチ、ハグとアツアツぶりを世界にアピールしておられるデンデン殿(デンデンデンと読むのかな?)ときたら、プーチンを「ウラジーミル」とファーストネームで呼んで悦に入り、心を込めた酒食のもてなしに余念がない、、、。でもその合間の片時にでも、少女のこの嘆きの声に、耳を傾け、シリアの子どもたち、世界の子どもたちに、大人として責任ある答えを提示する義務はありませんか?

「だけど今、私とは違って何百万というシリアの子どもたちは、シリアのいろんなところで苦しんでいる。大人のせいで苦しんでいるんです」

もちろんその義務は、あなたがたのみならず、私たち一人ひとりの大人に、等しく課せられているものなのですが。今日はこれにて。


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トックリヤシ

不幸なことではありますが
デンデンデンにはそんな言葉に貸す耳は持っておりませんvv
by トックリヤシ (2017-03-20 13:03) 

hatumi30331

無差別・・・・・
許せない!
地球から戦争がなくなるのはいつなんやろ?
違う星で〜地球が勝手に滅亡するのを待ってる誰かがいるかもね。
by hatumi30331 (2017-03-20 13:26) 

kazg

トックリヤシ様
デンデンデン、賞賛の声だけ聞こえる都合の良い耳、思いつくまま滑らかにしゃべり散らす、都合の良い舌(美酒美食を味わい尽くした特別培養の舌)の持ち主なのでしたね。
by kazg (2017-03-20 18:00) 

kazg

hatumi30331様
地球人類は、永久に自滅です、、なんてシャレにもなりませんね。
by kazg (2017-03-20 18:03) 

majyo

この国のソウリもトランプも、そしてプーチンも
戦火の中に平和を望む子供たちがいる事を忘れていますね
シリア・・・・わかっているけれどなかなか書けないです
書いてくださりありがとう!
by majyo (2017-03-20 19:31) 

momotaro

アレッポ、シリア、痛ましいですねぇ
それを如実に知らせるこの記事は貴重ですね!
軍事介入はかえって被害が拡大したり長引かせたりしてしまうんですよね
まして足並みが揃っていない場合には・・・
単なる大国の代理戦争の場になってしまう
by momotaro (2017-03-21 06:05) 

kazg

majyo様
事態が複雑で、どちらが正しくどちらがあやまっているか、一概には決めつけられない難しさがありますが、(特に知識のない私などには荷が重い)、ただ一つ言えることは、子どもたちや、傷つき逃げ惑う人々に、非があるはずがない。このような結果を引き起こしている「政治」や「指導者」の責任は、深く自覚してもらわなければなりません。将来、問いただされて「記憶にない」などとしらばっくれることは許されませんよね。
by kazg (2017-03-21 07:52) 

kazg

momotaro様
痛ましすぎて直視することができません。TVの映像から目をそらしつつ、ちらちらとのぞき見するように番組を最後まで視聴しました。この少女の記事はネットで見つけましたが、現在、トルコで無事に保護されているそうですね。そのトルコによる空爆など軍事介入も問題を複雑にしますね。住宅地で繰り広げられる暴力団の抗争以上にメーワクで、子どもたちがいない場所で、勝手にやってくれ、と言いたいです。
by kazg (2017-03-21 08:04) 

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