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手すさびのオールドレンズ、の巻(1) [趣味]

昨日の記事の写真は、主にタクマー55mmf1.8で撮影しました。
m42マウントのオールドレンズです。
昨日消失した記事は、実はこの種の話題でした。
m42というのは、星雲の名前ではなく、カメラマウントの規格です。レンズとカメラの接合部にねじが切ってあり、これをカメラ本体にねじ込んで装着するので、スクリューマウントとも呼ばれます。
ネジの内径が42mmのものをm42プラクチカスクリュ-マウント(東ドイツ製の一眼レフ「プラクチカ」が採用)と呼び、、かつては世界の多くのメーカーが依拠していた規格です。日本では、ペンタックス社の前身旭光学工業がこれに依っていました。
タクマー(Takumar)というのは、海外にも名の通った、往時のPENTAXレンズのブランド名です。このネーミングの由来は、当時の旭光学工業社長梶原熊雄氏の弟、琢磨氏にちなんだものといわれます。
「講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plus」はこう説明しています。

梶原琢磨 
1876-1959 大正-昭和時代の洋画家。
明治9年11月15日生まれ。26年移民として渡米。写真術をまなんでセントルイスにスタジオを開業,タクマレンズを開発する。のち画家に転向し,おもに肖像画をえがく。昭和10年ニューヨークにうつり,26年「6日間ですべては始まった」でアメリカ美術家連盟金メダルを受賞。昭和34年3月11日ニューヨークで死去。82歳。福岡県出身。

「切磋琢磨」似も通じることからの名付けだそうです。
mapカメラさんのhpにこんなページがあります。
マップカメラコレクションPentax Takumar いろいろ
少しだけ引用させていただきます。

 Takumar 
レンズの写真を見ていただければお分かりかと思いますが、デザインにばらつきがあります。それは、同じタクマーといえどもレンズの世代が違うせいで、さまざまな改良の歴史を歩んできた証といえます。歴史順に並べると、
TAKUMAR
 ↓
Auto Takumar
 ↓
Super Takumar
 ↓
Super-Multi-Coated TAKUMAR
 ↓
SMC TAKUMAR
 ……という感じになります。手動絞りだったものが半自動絞り、自動絞り(シャッターと同時に設定値まで絞られる、オートとマニュアルの切り替えが可能)、マルチコーティング化、開放測光化、という風に進化したのです。
 しかし、ペンタックスの偉大なところは、こうした進歩を続けながらも、カメラボディとレンズのピースフルな関係を一貫して保ち続けているところで、たとえ64年のSPに最終型のSMC TAKUMARをネジ込んだとしても、別に何の支障もなく使うことが可能です。
 それどころか、これは簡潔無比なスクリューマウントです。ペンタックス純正の「マウントアダプターK(3000円くらいの魔法の金具)」さえあれば、KマウントのAEカメラ、MZシリーズなどのオートフォーカスカメラ、果てはデジタルカメラであるK10D、この間発売されたばかりの最新型のK20Dでも、快適にマニュアルレンズとして活用が可能なのです。ペンタックスのボディであれば、焦点距離を入力してボディ内で手ぶれ補正を作動させることすら可能です。
 まさに愉快痛快ですが、同じくらい驚くのは、これら3、40年前のタクマーレンズをどのカメラにマウントしても、不思議な調和を保ってくれるというか、デザイン的に何ら違和感を感じさせないところです。筆者などは、プラスチック製の最近のAFズームレンズなんかより、シブいタクマーをつけた方が、少なく見積もっても1.25倍はかっこいいと思っているくらいです。
 アサヒ・ペンタックスの血は脈々と受け継がれている……そのはず、ペンタックスは今でもカタログに「Sマウント」とくっきり表記を残していて、つまりこのM42のシリーズを、デジタル一眼レフシステムの一部としても公認しているのです。これがメーカーの発した気の利いた冗談なんかではないということは、タクマーレンズを実際使ってみればわかることです。

私のは、Super Takumarという世代のレンズのようです。
一昨日の散歩にも、このレンズをPENTAX k01に装着して出かけました。AFAD(AFアダプタ)によって、AF撮影ができます。(ただし、AF化のためには電気接点をショートさせる必要があります。アルミホイルを、セロテープでちょこっとくっつけることで可能です。)

写りはこんな具合です。
今のレンズとはだいぶ雰囲気が違います。
でも、モノクロフィルムが一般的で、カラー撮影も前提にされず、ましてやデジタル撮影など顧慮される余地もなかった時代のレンズが、このような色の表現を示すことは、驚きとも言えます。





こんな馬鹿でかいタクマーレンズももっています。
保管場所にも困り、使い道が乏しいので、処分してしまおうかという思いがしばしばよぎります。処分と言っても、なにがしかの対価を得られる希望はほとんど持てず、事実上の廃棄処分を覚悟しなければなるまいか、とおもいつつ、使い納めのつもりで持ち出してみました。

m42スクリューマウントですので、アダプターさえ付け替えれば、olympus機にも装着できます。E3に装着してみます。

霧の朝の情景です。
シモクレンが満開状態。

手前はレンギョウ、シモクレンの向こうは、アカメ(ベニカナメモチ)、さらにシモクレンですか?

この朝はまだ、桜の花も散り残っていました。今ではもうすっかり、葉桜になっています。

水仙。

自然環境体験公園を歩いてみました。

中央あたりをトリミングすると、ハチ?アブ?

芝桜。



桜の落花ととツグミ。

最後はスズメ。





この話題、続きます。

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コメント 4

BrerRabbit

その昔安モンでシャッター速度優先とかなんとかのPENTAX愛用してました。あまりマトモな写真撮ったことなかったですけど
デジタルになってフィルムと違って1枚あたりの単価が安くなった分、数撃ちゃ当たるで丁寧に撮らなくなっり、音楽もイントロ部分で判断して飛ばしたりで、これも使い捨て感覚になってしまった気がします。(もうお気づきでしょうけど一番最初の画像が表示されていないようです)
by BrerRabbit (2017-04-21 23:05) 

kazg

BrerRabbit様
>最初の画像が表示されていないようです
ありがとうございます。投稿しっぱなさいでチェックを怠る性癖が、またまたチョンボをまねきます(汗)
>使い捨て感覚になってしまった気がします。
同感です。正直な気持ちとしては、もはや後には引き返せない感じもありますね。
by kazg (2017-04-22 05:43) 

momotaro

凝ってますねえ、右に出る人はいないんじゃないですか、って思っちゃいますが・・・
by momotaro (2017-04-22 19:39) 

kazg

自己目的化した「カスタマイズ」というところですか。経済的動機から出発して、冷静に見れば浪費にしか見えない、、、(汗)
そういえば、中学生の頃、担任に「凝り性」と表されたことがありました。三つ子の魂、、でした。
by kazg (2017-04-23 05:49) 

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