またまた深まる謎?の巻 [折々散歩]
震災・原発事故から5年。
被災された方々に改めてお見舞い申し上げるとともに、一刻も早い復旧・復興をお祈りします。そしてなによりも、安全神話に基づくずさんな原子力政策を根本的にただし、安全で国民本位、地球の未来に優しいエネルギーのあり方を、今、私たちの英知を尽くして確立していくことは、未来に生きる子々孫々にたいする責務と言えるでしょう。
でも、今日の話題はそれには触れず、長閑極まるおうわさを一席お伺いいたします。
昨日、ベビーカーを調達するなどの目的で、赤ちゃん連れで出かける支度をしておりますと、お隣の奥さんが、「キクイモ食べますか?」と声を掛けてくださいました。
一瞬、判断がつかず口ごもっていた私ですが、根っからの強欲と慎みのなさから、とっさに「はい、頂きます」と答えていました。
というのも、お隣さんからは、しょっちゅう、旦那さんが釣ってこられたママカリやら小アジやら、メバルやら、あるいはいろいろな美味しい果物や地方の名産品などを、「お裾分け」や「お土産」としていただくことがあり、贅沢にも「慣れっこ」になってしまっているのです。
そこに遅れて出てきた妻が、「昨日メールをいただいて、返事がまだだったわ」というわけで、ありがたくお礼を言って、どっさりのキクイモを頂戴しました。
キクイモ?以前、↓この記事で、話題にしたことはありましたが、これまで食べたことがありません。
棄てられし畑に黄花放縦(ほしいまま)
ネット検索をしてみますと、オオハンゴンソウ(大反魂草)という外来植物が、花も生態も、似ているように思えます。 「反魂」とは魂を呼び戻すことで、「反魂香」は落語でもおなじみです。漢の武帝が最愛の李夫人の死後、この香をたいてその面影を見たという故事にちなんだ演目です。 在来種のハンゴンソウ(反魂草)は、手のひらのように切れた葉の裂片が下を向くので、幽霊の手を連想して名づけたと言われますが、外来種のオオハンゴンソウ(大反魂草)も、葉に切れ目があるようです。写真のこの植物は、そこが少し違っています。 「キクイモ」という植物が、花や葉の形状が似ているようにも思えますが、、、確かなことはわかりません。どなたか、教えていただけたら嬉しいです。 |
これに対して、記事をご覧下さった「雑草好き」様からこんなコメントをいただきました。
はじめまして 専門家ではありませんが、それオオハンゴンソウではありませんね。 筒状花の色が黄色で盛り上がっていないこと、葉が分裂せず鋸歯(ギザギザ)もないことからオオハンゴンソウではないと同定できます。 キクイモか、イヌキクイモではないでしょうか。 環境省のサイトに見分け方が載っているのでリンクを貼っておきます。 特定外来生物同定マニュアル植物 詳細PDF版 要注意外来生物リスト :植物(詳細)[外来生物法] |
いつか正体を確かめたいと思いつつ、そのままになっていました。
さて、ところで昨日のキクイモですが、早速きんぴらや味噌汁の具にして、夕飯のおかずにいただきました。しゃきしゃきとした歯触りがかくべつで、たいそう美味でした。
うかつにも写真を撮ることも忘れていて、残った半分ほどを記録のために写しておきます。
見た目は、里芋にもショウガにも似ていますが、味・食感は独特のものがあります。
ウィキペディアにはこうありました。
キクイモ(菊芋、学名:Helianthus tuberosus)は、キク科ヒマワリ属の多年草。別名はアメリカイモ、ブタイモ、サンチョーク、エルサレムアーティチョーク。北アメリカ原産で、世界中に外来種として分布している。 キクイモ(菊芋、学名:Helianthus tuberosus)は、キク科ヒマワリ属の多年草。別名はアメリカイモ、ブタイモ、サンチョーク、エルサレムアーティチョーク。北アメリカ原産で、世界中に外来種として分布している。 (中略) 名称 キクイモの和名は、菊に似た花をつけ、芋ができるために付けられた。エルサレム・アーティチョークは英名 Jerusalem artichoke に由来する。Jerusalem はイスラエルの都市エルサレムのことだが、この植物との関わりはない。 もと、古いイタリア語ではキクイモを Girasole Articiocco(ジラソーレ・アルティチョッコ)と呼んでいた。「ヒマワリ・アーティチョーク」の意で、ヒマワリとは花が、アーティチョークとは味が似る。このGirasoleをジルーサウルと発音して Jerusalem (ジュルーサラム)と混同し、英語で Jerusalem artichoke というようになったとする説がある。 (中略) 利用 主成分は多糖類イヌリンを含む食物繊維であり、生の菊芋には13-20%のイヌリンが含まれる。通常の芋類と異なり、デンプンはほとんど含まれない。 塊茎を食用とする。料理としては牛乳煮、バター焼き、フライ、スープ、味噌漬け、煮物など。また、イヌリンは消化によってオリゴ糖の一種キクイモオリゴ糖(イヌロオリゴ糖)となるため、健康食品として顆粒やお茶として加工され市販されている。さらに、飼料とするほか、果糖の原料にもされる |
それにしても気がかりなのは、例の畑の植物の正体。もしもキクイモなのならば、地中に同じような芋(塊茎)ができているはず、、、と思って、今朝、念のために確かめに行ってきました。
よそ様の土地ですが、ちょっとご免被って、枯れた茎の根本を掘り返してみます。ごめんなさい。「芋泥棒」のつもりはありません、純粋に知的好奇心を満たすのためですよ(笑)。
結局の所、芋は?見つかりませんでした。ヒマワリの根っこのような、ありきたりな根があるだけでした。
というわけで、ますます謎が深まりました。
キクイモには、食用に適したまずまずの大きさの芋(塊茎)ができるはずですが、イヌキクイモ(犬菊芋)にも、小振りな芋(塊茎)がついて、「食用ないし飼料用」に用いられることがあるそうです。となると、イヌキクイモでもないのでしょうか?
と、行き詰まっておりますと、ネット上に「近縁種のキクイモモドキには塊茎ができない。」との情報があり、その花や葉の写真も紹介されておりました。似てるかも?と娘もいいます。
またまたウィキペディアのお知恵を借ります。
ヒマワリモドキ属(ヒマワリモドキぞく、学名:Heliopsis)は、キク科の属の1つである。学名からヘリオプシス属、ヘリオプシスとも呼ばれる。 学名は「太陽のような」の意味だが、本物の太陽ではなく、太陽の花つまりヒマワリ Helianthus によく似たという意味である。花壇用草花として栽培されるのは、ヒマワリモドキ H. helianthoides と、キクイモモドキ H. scabraで、日本でよく見かけるのは後者である。短命な多年草で、草丈1m内外。葉には柄があり、対生するが、上部では互生する。花は7月から9月頃に開花し、直径7cmくらいでヒマワリの花によく似ている。アメリカ合衆国南部に7種ほどの自生種がある。 ヒマワリモドキ属の主な種ヒマワリモドキ H. helianthoides草丈は本来2m近くになるが、栽培されているものには1m位のものが多い。葉はやや細長く平滑で、濃い緑色をしている。花は8月から10月に開花。種小名は「ヒマワリに似た」の意味。 キクイモモドキ H. scabra 草丈は1mくらい。前種と一番違うところは、「ざらざらした」という種名の通り、葉がざらざらしていることである。花は7月から9月まで咲き、現在タネで 売られているものは、八重咲きが多い。「宿根姫ひまわり」と呼ばれることもあるが、ヒマワリ属にもヒメヒマワリが存在する。 |
正体は、これでしょうかね?
昨日の散歩で、児島湖畔も、ぶらりと歩きました。
菜の花の向こうに、児島湖、その向こうに常山が見えます。
さざ波に光の反射がきれいです。
わが家の庭に、冬菜花が咲いています。
お隣の庭に、サクランボの花が賑やかです。
「佐藤錦」でしたっけ?
今日の散歩は薄曇り。途中、ぱらぱらと冷たい雨に出会いました。
でも、大柄なラッパ水仙が、あでやかに、春を告げています。
河津桜の濃いピンク色も、「春爛漫」という言葉を思い出させます。
今日はこれにて。
キクイモはお花は見かけますが
芋の方は食べたことがありません。
食感はやはりお芋なんでしょうかね^^;
by 美美 (2016-03-11 21:33)
美美様
お芋の形をしていますが、食感はだいぶ違いますね。なんでも、デンプンを含んでいないそうで、熱しても柔らかくならず、シャキシャキ、しゃりしゃりした食感が心地よいです。
by kazg (2016-03-12 05:18)
キクイモですか、高血圧・高血糖の僕に良さそうです。
現在2ヶ月に1度の通院で、病院の待合室にいます(-_-;)
by johncomeback (2016-03-12 08:12)
johncomeback様
含まれる「イヌリン」の効果が期待されるそうですが、、、。
一病息災とか申しますが、お大事に。
by kazg (2016-03-12 08:29)
サラダ・生でたべましたよ。
シャキシャキ、、、です。
by えんや (2016-03-12 20:54)
えんや様
クセになりそうな食感ですね。
by kazg (2016-03-13 07:10)