ムナグロに遭う、の巻 [折々散歩]
「古い資産の活用」といえば聞こえがよいですが、タイミングのよい切り替え、更新ができないまま、ガラクタを持て余している状況は、何度も話題にしてきました。
カメラ業界ではマイナーな、しかも鳥撮りの分野では不適格とさえみなされるPENTAXを常用している私は、離脱のきっかけを失したまま今日に至っています。というより、AFボーグという選択肢の故に、むしろ満足して踏みとどまり続けるでしょう(健気!)
が、一時の気の迷いから手を出した(今となってはシステム自体過去のものとなってしまいましたが)フォーサーズシステムからも、足抜けできないでいます。
このシステムは、撮像素子がAPS-Cに比べて小さめであることから、結果として望遠撮影に有利と言えます。例えば300mmのレンズで撮影すると、換算で600mm相当の効果を示すことになります。これを当てにして、中古で買ったzuiko70-300mmが、値段の割りには写りもほどほどによくて、有効活用したい思いが捨てきれません。
カメラとしては、OLYMPUS E-3との組み合わせが快適で、満足感も高かったのですが、古い機種だけあって画素数が1010万画素とやや貧弱だし、意外に重いので、樹上を狙って手持ち撮影などしていると腕が疲れる、などの不満から結局手放し、コンパクトな機種を手元に残していますが、使用頻度は著しく少なくなっています。
時代はマイクロフォーサーズへと移り(いや、それさえも風前の灯ですが)、最低限度のレンズは手に入れないわけにはいきませんでしたが、高額な望遠系レンズを揃える余裕はありません。そこで、アダプターを介してフォーサーズレンズを使う試みを重ねてきましたが、背部液晶を利用しての撮影は、大変苦痛。やむなく、かなりの出費を伴ってEVF(エレクトリックビューファインダー)に頼ることになりますが、測距システムの限界から、不満が残り、これも出番が減ってます。
そんな中、2013年に登場したOM-D E-M1という機種は、先行するOM-D E-M5の持つEVFー内蔵、防塵防滴性能というメリットにくわえて、「マイクロフォーサーズ初の像面位相差AF」とやらで、旧フォーサーズレンズが実用速度で使えるらしい、、、。が、気軽に手の出せる価格ではないので見て見ぬ振りをしてきたのですが、時日が経過し、世代が変わってマーク3の時代になって、初代機なら、小遣いを貯めれば入手できる、、、、というわけで、中古購入。かなりの快適さです。
以下、その「作例」。
OM-D E-M1+ZUIKO DIGITAL 35mm F3.5 Macroで今朝写した我が家の庭先の花。
アマドコロ。
ブルーベリーの花。
プランターの花々
先日の記事で「これなあに?」とお尋ねしていた鳥について、M師がメールをくださいました。
これはなんでしょう、の巻
タカブシギだそうです。
負け惜しみではありませんが、最初に脳裏をよぎった鳥の名がこれでした。でも、こんなに端正な鳥だったかなあと、疑念が湧くとわからなくなってきたのでした。
M師は付け加えて、この場所には、見かけが似ている別の珍鳥も来ているそうだと、情報を教えてくださいました。
午後の用事のために出かけるついでに、寄り道してみました。
OM-D E-M1+zuiko70-300mmを持って、車内から狙います。
コチドリです。
タシギ。
ケリもいました。
エレガントなこの鳥。
あちこちにいます。
やはり、タカブシギのようです。
気持ちよく撮影していたさなか、突然画面が真っ黒になりました。
フォーサーズレンズ+リアテレコン+フォーサーズ→マイクロフォーサーズアダプターと、いくつかの機材を連結しているせいで、接触の具合かなにかで電気信号がうまく伝わらなくなるといったトラブルなのでしょうか?以前にも別機種で経験したことがあります。マイクロフォーサーズレンズをつないでみると、トラブルは解消したのですが---。いざというときに信頼できないのは、強いストレスです。
zuiko70-300mmを、バッグに入れていたE-pm1につないでみますと、黒くなったり解消したりではありますが、なんとか撮影できました。
満足して帰りかけたとき、通りすがりの別の田圃に、この鳥がいました。ムナグロ。M師に教えていただいてはいましたが、初めての出会いです。想像していたより大柄な鳥でした。
機材の不調でせっかくのチャンスを逃しかねないところでしたが、交換カメラをバッグに入れていたことがラッキーでした。でも、こんなことが起こると、やっぱり念のためにPENTAXの一式は用意しとかねばならないのかなあ、と思い至ったところでした。
日付をまたいでしまいました。
今日はこれにて。
はまぐりはいませんでしたか?
by Kennrou okada (2021-04-24 11:48)
Kennrou okada様
はい、漁父の利の舞台そのものですね
by kazg (2021-04-24 23:25)