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爽やか!の巻 [折々散歩]

台風が通り過ぎ、清澄な空気が好ましい朝です。


暦の上では立秋も過ぎたわけですから、「爽やか」という秋の季語を遠慮なく使ってよい季節になったわけです。


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今年も夾竹桃を写しておきます。


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上の画像は、久々に持ち出したPENTAXk-s1+TAMRON18-250mmで撮影しました。


夾竹桃については何度も書いてますが、去年のこの記事


コロナ止まぬヒロシマの日や草払う(2020-08-06)


がそうであるように、「♪夏に咲く花夾竹桃」の歌への連想から、この花を見ると、広島・長崎の原爆を連想市内ではいられません。


さて、今年の8月6日、広島市での平和記念式典ではスガソーリが、またまた醜態をさらしたそうですね。心のこもらないコピペ放題の官僚作文や、原稿の読み間違いは、アベ・アソー時代から脈々と継承されるお家芸なのでしょうが、それにしても今回の読み飛ばしはヒドい!


原稿の中のこんな記述が読み飛ばされたそうですね。


わが国は、 核兵器の非人道性をどの国よりもよく理解する唯一の戦争被爆国であり、 『核兵器のない世界』 の実現に向けた努力を着実に積み重ねていくことが重要だ


N H Kは、式典の中継であいさつに合わせて表示していた字幕を、 首相が読み飛ばしたため、一時停止する異例の対応を取ったそうです(私はあいにく目撃していませんが)が、、、、。原稿をのり付けした官僚の不用意なミスが原因だそうですが、読み飛ばした箇所が箇所だけに、本音の吐露というべきかも知れませんね。


世界に公開されたわがプレジデントのお粗末際立つだけに、8月9日、田上長崎市長が読み上げた長崎平和宣言が、格調高く爽やかに胸を打ちます。


長崎平和宣言

今年、一人のカトリック修道士が亡くなりました。「アウシュビッツの聖者」と呼ばれたコルベ神父を生涯慕い続けた小崎登明さん。93歳でその生涯を終える直前まで被爆体験を語り続けた彼は、手記にこう書き残しました。
世界の各国が、こぞって、核兵器を完全に『廃絶』しなければ、地球に平和は来ない。

核兵器は、普通のバクダンでは無いのだ。放射能が持つ恐怖は、体験した者でなければ分からない。このバクダンで、沢山(たくさん)の人が、親が、子が、愛する人が殺されたのだ。

このバクダンを二度と、繰り返させないためには、『ダメだ、ダメだ』と言い続ける。核廃絶を叫び続ける。

原爆の地獄を生き延びた私たちは、核兵器の無い平和を確認してから、死にたい。

小崎さんが求め続けた「核兵器の無い平和」は、今なお実現してはいません。でも、その願いは一つの条約となって実を結びました。

人類が核兵器の惨禍を体験してから76年目の今年、私たちは、核兵器をめぐる新しい地平に立っています。今年1月、人類史上初めて「全面的に核兵器は違法」と明記した国際法、核兵器禁止条約が発効したのです。
この生まれたての条約を世界の共通ルールに育て、核兵器のない世界を実現していくためのプロセスがこれから始まります。来年開催予定の第1回締約国会議は、その出発点となります。

一方で、核兵器による危険性はますます高まっています。核不拡散条約(NPT)で核軍縮の義務を負っているはずの核保有国は、英国が核弾頭数の増加を公然と発表するなど、核兵器への依存を強めています。また、核兵器を高性能のものに置き換えたり、新しいタイプの核兵器を開発したりする競争も進めています。
この相反する二つの動きを、核兵器のない世界に続く一つの道にするためには、各国の指導者たちの核軍縮への意志と、対話による信頼醸成、そしてそれを後押しする市民社会の声が必要です。

日本政府と国会議員に訴えます。

核兵器による惨禍を最もよく知るわが国だからこそ、第1回締約国会議にオブザーバーとして参加し、核兵器禁止条約を育てるための道を探ってください。日本政府は、条約に記された核実験などの被害者への援助について、どの国よりも貢献できるはずです。そして、一日も早く核兵器禁止条約に署名し、批准することを求めます。
「戦争をしない」という日本国憲法の平和の理念を堅持するとともに、核兵器のない世界に向かう一つの道として、「核の傘」ではなく「非核の傘」となる北東アジア非核兵器地帯構想について検討を始めてください。

核保有国と核の傘の下にいる国々のリーダーに訴えます。

国を守るために核兵器は必要だとする「核抑止」の考え方のもとで、世界はむしろ危険性を増している、という現実を直視すべきです。次のNPT再検討会議で世界の核軍縮を実質的に進展させること、そのためにも、まず米露がさらなる核兵器削減へ踏み出すことを求めます。

地球に住むすべての皆さん。

私たちはコロナ禍によって、当たり前だと思っていた日常が世界規模で失われてしまうという体験をしました。そして、危機を乗り越えるためには、一人一人が当事者として考え、行動する必要があることを学びました。今、私たちはパンデミック収束後に元に戻るのではなく、元よりもいい未来を築くためにどうすればいいのか、という問いを共有しています。

核兵器についても同じです。私たち人類はこれからも、地球を汚染し、人類を破滅させる核兵器を持ち続ける未来を選ぶのでしょうか。脱炭素化やSDGsの動きと同じように、核兵器がもたらす危険についても一人一人が声をあげ、世界を変えるべき時がきているのではないでしょうか。

「長崎を最後の被爆地に」

この言葉を、長崎から世界中の皆さんに届けます。広島が「最初の被爆地」という事実によって永遠に歴史に記されるとすれば、長崎が「最後の被爆地」として歴史に刻まれ続けるかどうかは、私たちがつくっていく未来によって決まります。この言葉に込められているのは、「世界中の誰にも、二度と、同じ体験をさせない」という被爆者の変わらぬ決意であり、核兵器禁止条約に込められた明確な目標であり、私たち一人一人が持ち続けるべき希望なのです。

この言葉を世界の皆さんと共有し、今年から始まる被爆100年に向けた次の25年を、核兵器のない世界に向かう確かな道にしていきましょう。

長崎は、被爆者の声を直接聞ける最後の世代である若い皆さんとも力を合わせて、忘れてはならない76年前の事実を伝え続けます。

被爆者の平均年齢は83歳を超えています。日本政府には、被爆者援護のさらなる充実と、被爆体験者の救済を求めます。

東日本大震災から10年が経過しました。私たちは福島で起こったことを忘れません。今も続くさまざまな困難に立ち向かう福島の皆さんに心からのエールを送ります。

原子爆弾によって亡くなられた方々に哀悼の意をささげ、長崎は、広島をはじめ平和を希求するすべての人々とともに「平和の文化」を世界中に広め、核兵器廃絶と恒久平和の実現に力を尽くしていくことを、ここに宣言します。

2021年(令和3年)8月9日

長崎市長 田上 富久


一部を抜粋して引用するつもりでしたが、どの一文も読み飛ばすに忍びず、備忘のためにも、宣言の全文を引用させていただきました。




【今日の付録】


先日、60代最後の誕生日を記念して(笑)カメラを新調した件については前記事で書きましたが、それと相前後して、この度 車を新しく買い替えました。


前の車は 、先日18歳の誕生日を迎え選挙権も得た、一番上の孫が生まれたころ、 パパとママが 購入し て乗っていた1000cc の コンパクトカーです。IMGP8369mono_thumb


買い換え前に、小1の孫と記念撮影。特徴のある車体カラーですのでモノクロ画像にしておきます。


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それを、その後孫家の人口増加に伴って、私の乗っていた8人乗りミニバンと交換して、私が使ってきました。今なお快調に走ってくれますが、18年で走行距離22万キロも超えたのでここらをシオに、ワゴン型軽四に買い換えた次第。


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5年落ちの中古です。小型耕運機など、農用具を運ぶにも便利かと思いまして。


IMGP8376mono_thumb


覚えやすいように、色もナンバーも似せてみました。(個人情報保護の観点から、モノクロ・モザイクを施しています)走行距離2万キロ。あと20万キロ乗れましょうか?


きょうはこれにて。


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コメント 2

momotaro

田上市長の平和宣言はいいですねぇ、名文です、心打ちます。私はローカルの式典?からの帰りの車で切れ切れに聞いたので、そうかそうか、全体はこうだったのかと思いました。
一方、スガソーリ(これいいですねぇ、使わせてください!)心にもない演説なので、読み飛ばしちゃうんですね。NHKの慌てぶり、悪いけど笑っちゃいます。
>本音の吐露というべきかも
言えてますねぇ!
車更新の件、共感できます。色、見たいですが。(いつか直見する日を楽しみにします)
by momotaro (2021-08-11 11:13) 

kazg

momotaro 様
>心にもない演説なので、読み飛ばしちゃうんですね。
本当にその通りでしょうね。情けない。
>車更新の件
TANKの中古も検討したのですが、、、(笑)
by kazg (2021-08-12 20:05) 

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