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愛(は)しけやし孫の手作りケーキかな [家族]

 小4、年長組、年少組の三人の孫達が、ケーキのデコレーションづくりを楽しんだ由。

カレーライスの晩餐にお呼ばれし、ケーキのご相伴にあずかりました。

孫達の手作りケーキの賑やかさ


 「はしけやし」とか「はしきやし」という表現は、古事記や万葉集に出てきます。形容詞「は(愛)し」の連体形+間投助詞「やし」という成り立ちだそうですね。ああ、愛しい事よ、ああ、懐かしい事よ、といった意味ですか。万葉語を俳諧に導入した人っていましたっけ?

一足早いクリスマスプレゼントに、「叔母なる人」=私の長女が、トランプや、粘土、噛みつきワニゲームなどを持ってきてくれて、ひとしきり大喜びでそのおもちゃで遊び、楽しく和やかに、平和なクリスマス・イブ・イブを享受することができました。

この飾り付け、孫達の作品だそうです。

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思えば、六年前の今頃は、集中治療室で、点滴の管と、酸素吸入マスクと、心電図などの電気コードにつながれて、身動きもできずベッドに横たわっていたわけですから、天国と地獄、月とすっぽん、雲泥の差を痛感したことでした。
当時のメモをひもといてみますと、こんな「作品」を残しておりました。
◆病中吟 
ジングルベル微かに響くや集中治療室(ICU)
病棟に子らのさざめき降誕祭(クリスマス)
病窓の彼方の空に冬の虹
病窓の初日さやかや吾生きたり
生き延びて迎える朝や空まぶし
病室の窓晴れきって歳替わる

一般的に知られている「ICU」という略称を当てておきましたが、実際に私の過ごしていたのは、NCU(Neurosurgical Care Unit)、脳神経外科集中治療室でした。
12月22日に手術し、イブイブも、イブも、クリスマスの日も、NCUで過ごしました。遠くのラジオからジングルベルの曲がかすかに聞こえて来ました。それは、娑婆=俗世=現世に、わずかに繋がる細く頼りない「糸」のように思われたものでした。
 
◆短歌 
厭わしき蛇の頭の姿して吾が頭蓋深く動脈瘤肥えをり
「血栓化未破裂巨大動脈瘤」まがまがしきは吾がやまひかな
病棟の未明の廊下静まりて ナース黙々と汚物処理しをり 
黙々と汚物処理せるナースあり 背に会釈して吾はまた寝に就く
なにくれと労りの声かけくれし夜勤ナースの目の隈いたわし
何処やらん啜り泣く声聞こえきて脳外科病棟の夜はまだ深し
微かなる時雨の音して9階の吾が病室の夜は更けんとす


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