鳴滝や風は緑に空青し [折々散歩]
探鳥スポットとして「鳴滝森林公園」という場所を教わっていました。
吉備中央町というところにありますから、いざ訪ねるとなると気合いが必要、、、で、実現しないままでした。が、今日は私の仕事は、週の中休みで、妻が運転免許の更新というので、運転免許センターまで送り、その間に足を伸ばしてみようかと思っていました。
ところが、免許センターへ行ってみると更新手続き可能日以前だったというオチで、今日はとんぼ返り、という羽目に成りました。
でも、お天気はよいし、せっかくはるばる山あいの道をやってきたのだから、と、当初の計画通り、 「鳴滝森林公園」へ行ってみることにしました。
なんとなく、方面が同じという印象を持っていたせいですが、いざ向かってみると、「ついで」というには少々距離がありました。
でも、車窓には種々の木々の青葉若葉と、山桜やつつじの花も満開状態で目を楽しましてくれます。空は青、風は緑で、ドライブ自体、リラクゼーション効果抜群でした。
そして、目的地の鳴滝森林公園は、ソメイヨシノは終わっていましたが、山桜がはらはらと花びらをこぼし、山一面を柔らかな芽吹きのパステルカラーが覆い、滝の轟きと渓流のせせらぎが快く、耳目を喜ばせてくれました。
滝といえば、万葉集の
石(いわ)走る垂水(たるみ)の上のさわらびの萌(も)え出(い)づる春になりにけるかも
という志貴皇子(しきのみこ)の歌が思い出されますし、水原秋桜子のこの句も浮かんできます。
滝落ちて 群青世界 とどろけり 水原秋桜子
メジロやヒヨドリやカワラヒワは見ましたが、お目当ての鳥は、残念ながら空振りでした。
森の中で、オオルリを発見、相当枚数シャッターを切りましたが、 ぶれぶれで、記念写真、証拠写真としてもお恥ずかしい出来。それもそのはず、滝を写すために設定した低速のシャッター速度のままで、写していました。それに気づいて設定をいじっているうちに、鳥はいなくなりました。
コメント 0