逆光の翡翠冥き晩翠忌 [今日の暦]
今日10月19日は晩翠忌。詩人、英文学者で、「荒城の月」の作詞者としても知られる土井晩翠が、1952年(昭和27年)の今日亡くなりました。
- アーティスト: オーケストラ・グレース・ノーツ,山田耕筰,中山晋平,杉山長谷夫,大中寅二,團伊玖磨,八洲秀章,中田喜直,瀧廉太郎,窪田聡,梁田貞
- 出版社/メーカー: BMGインターナショナル
- 発売日: 2000/04/21
- メディア: CD
土井晩翠を、子どもの頃は「ドイバンスイ」と読んでいて、いつのころからか「ツチイ」が本名だと知って、長いこと「ツチイバンスイ」が正しいと思っていました。
ところが今日、ネット検索をしていると、彼が1934(昭和9)に書いた「雨の降る日は天氣が惡い」という文章の中で「私の姓を在來つちゐと發音し來たが選擧人名簿には「ド」の部にある。いろ/\の理由でこれからどゐに改音することにした。特に知己諸君に之を言上する。」とあることを知り、子どもの頃の読みで間違っていなかったことを、今更知りました。
また、彼が、「雨の降る日は天氣が惡い」というふざけた題名について、禅僧澤庵和尚と荒武者伊達政宗のエピソードを交えて語っているのも、面白く読みました。
ところで、その土井晩翠の「荒城の月」と言えば、向田邦子の「眠る杯」が思い出されてクスリと笑えます。
「めぐる盃かげさして」を「眠る盃」と覚えてしまい、「嗚呼荒城の 夜半の月」を、「弱の月」と思い込む。さらに、画家のモジリアニを、モリジアニと言い間違えるなど、「あるある」エピソードが愉快です。
私なども、エレベータかエベレーターか、エベレストかエレベストか、レクリエーションかリエクレーションか、迷ってしまいます。
晩翠は、仙台市の青葉城址、会津若松市の鶴ヶ城〈若松城)址、岩手県二戸市の九戸城址などで詞を構想し、瀧廉太郎は、大分県竹田市の岡城址、富山市富山城で、曲を構想したとされます。このうち私が訪れたことがある場所は、鶴ヶ城だけです。この記事で触れました。
鶴と来れば亀でしょう。
と、相変わらず強引な展開で、今日の散歩で出会った亀。玉野市自然環境体験公園。
池の周りに、カワセミもいました。ただし逆光。
土井晩翠の「翠」には、カワセミ、宝石の翡翠、青緑色という意味があります。
また、カワセミの雌を翠といい、雄は翡。合わせて翡翠と言います。宝石のヒスイも同じ漢字です。
こんなことは、昨年のこの記事で書きました。
逆光の翡翠冥き晩翠忌(ぎゃっこうのかわせみくらきばんすいき)
もっともらしい駄洒落ですな。オソマツ。
これなあに?
カラスもいます。
ジョウビタキ。今年初めて遭いました。これから冷えてくると、次第に出会う機会も増えるでしょうか。
この記事 ではジョウビタキも向田邦子も話題にしています。
電線の上にもいました。これはオス。
昨年は、10月30日のこの記事でオスの撮影に成功していますから、今年の方が速いペースでこの鳥に出会えそう?
児島湖周辺をぶらり。オオバンの群れがいました。
カルガモ。
児島湖の秋景色。
児島湖に写る常山。
晩翠は仙台出身、仙台城址に胸像がありますし、
仙台市の中心に「晩翠通り」があります(^^)ニコ
by johncomeback (2014-10-19 22:28)
johncomeback 様
「青葉城」ですね。それ自体、詩情をそそります、、、。
by kazg (2014-10-20 07:22)