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誰も皆黙祷すべし長崎忌 [今日の暦]

昨日は、夕方から、「ストップ戦争法緊急集会&パレードIN玉野」という催しに参加してきました。主催は「stop戦争法玉野の会」です。
先日、親しい友人がチラシをくれて、自分は農作業で参加できないが、条件があれば参加して欲しいと誘われたのでした。友人の職場はこのエリアにありますが、居住地は遠隔地です。むしろ、私にとっては、現在の住まいに隣接する土地でもあり、若い頃この地の職場に長く勤務していた関係で、長男がまだ乳幼児だった数年間は、そこに居住していたという縁もあり、顔見知りも多いのです。玉野市と言っても、馴染みの薄い方もありましょうが、瀬戸内海に臨む海辺の町で、かつてはここを起点に旧国鉄の宇高(宇野←→高松)連絡船が運航され、四国から本州への玄関口として栄えました。また、三井造船玉野造船所などの大規模産業が栄えていました。
しかし、瀬戸大橋架橋に伴って連絡船は廃止され、運航が継続されていた複数社のフェリーも廃止・大幅削減される中で、かつての賑わいは姿を消しています。他方、長引く造船不況、産業構造の転換などにともなって、大規模な人減らし合理化がすすめられ、その余波は、下請け孫請け企業にも波及し、町の人口も激減しました。
「○○銀座」と名づけられたかつての繁華なアーケード街も、閑散としたシャッター街と化して久しく、町全体が寂れた印象はぬぐえません。
三井造船は、大型タンカーや商船、旅客船など、民間船も建造しますが、太平洋戦争中から、海軍の艦艇建造に携わり、戦後も自衛艦の建造を手がけてきています。特に、造船不況以来、民需が低下する中で、軍需の占める比重は大きいようで、商店街には、大きな「歓迎自衛隊」の横断幕が掲げられています。
「緊急集会」の、リレートークでは、地元の小学生たちが、学校行事の工場見学で造船所内を見学した際、軍艦の装備等に実際に触らせてもらい、喜んで興奮気味だった、というエピソードも聞きました。
日常の中に、当たりまえの顔をして、戦争(の気配)が溶け込んでいるようです。
冒頭、司会の方が、絵本「戦争のつくり方」を紹介され、冒頭の一節を読み上げられましたが、この本が世に出た10年前に感じたきな臭さが、今は、ますます、じわりとリアリティを増していることに改めて気づかされ、背筋がぞくりと冷える思いがしました。
私の過去のブログでも、この「くにのひみつのまもりかた」という一昨年の記事で触れましたが、出版元のこのページで、最新の2015年版を参照することができます。
冒頭の一部をコピーさせていただきます。








「緊急集会」のメインは、若手弁護士さんのレクチャーにより、戦争法の学習。
法の条文そのものも、ポイントを押さえて、詳細に説明していただき、大いに知的刺激を受けましたが、時間が経つと、もう忘れています。
それを見越して、「おススメ文献」「おススメのインターネット媒体」も紹介してくださいました。独り占めするのも悪いですし、私自身の備忘のためにも、ここにコピーさせていただいておきます。

 おススメ文献
・『新しい憲法の話』(文部省)
・『国家安全保障基本法批判』(青井美帆 岩波書店)
・『私たちは宣治の暴走を許すのか』(立憲デモクラシーの会 編)
・ライブ講義 徹底分析!集団自衛権とは何か』(水島朝穂 岩波書店)
・『それでも日本人は「戦争」を選んだ』(加藤陽子 朝日出版社)
・『集団的自衛権の何が問題かー解釈改憲批判』(奥平康弘、山口二郎ら編、岩波書店)
・『法とは何か』(長谷部恭男 河合で書房新社)
・『世界史の中の日本国憲法』(佐藤幸治 左右社)
・シリーズ 日本の安全保障(岩波書店)

 おススメのインターネット媒体

・SEALDs facebookページ
https://www.facebook.com/saspl21

・全国デモ情報
http://www.magazine9.jp/demoinfo/

・日本弁護士連合会、各地の弁護士会のサイト。

・IWJ(INDEPENDENT WEB JOURANAL)
http://iwj.co.jp/

・『明日の自由を守る若手弁護士の会』fb
http://www.asuno-jiyuu.com/

・以下略


17時10分出発で、約40分のコースを、約50名がパレードしました。子ども連れ、若者の姿もちらほら見えたものの、国会周辺の様相とは少し違って、全体としては年配者がほとんど。久しぶりにお目にかかる顔見知りもそこかしこにおられ、経年相応の年輪を刻まれています(他人事でもありませんが)。

5時を過ぎても猛暑は緩むことなく、過酷なパレードでしたが、ラップ調のアピール(昔だとシュプレヒコールですが)も若々しく、意気軒昂に歩ききりました。この「ラップ調」という奴、私などが唱えると、
上音二郎の「オッペケペ節」か「南京玉すだれ」かという調子になって、ちと苦笑いがつきまといます。秘かに「シュプレヒコール」への郷愁がぬぐえませんが、怒ってばかりいるトーンでは、特に若者やヤングママに受けないし、幅が広がらない、といわれると、そうですかと、不承不承引き下がり、「オッペケペッポーペッポッポー」、「さてもナンキンタマスダレ」とやっております(汗)。

今日は、長崎忌。アベさん、今回は、「非核三原則堅持」をおっしゃったそうですが、人に言われて直すのなら、最初から言えば?と、誰にも思えてしまいますね。言葉の軽さがつきまとう方です。

ちょっと、孫二人とお出かけしました。

熱い陽射しの中、身じろぎもせず。黙って物思いにふけっている生き物たちの姿がありました。黙祷を捧げているのでしょうか?

ダイナソ-。







シオカラトンボ。





ウチワヤンマ。









若いウシガエル。





トリミングします。





ではまた。
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コメント 6

majyo

実際に軍需産業と言ってもなかなかピンときませんが
そうなんですね。いくつもいくつもあるのです。
りぼんプロジャクトのお話しわかり易いです
そして何だか似てきましたね。
話しに聞く戦前に(-_-;)
by majyo (2015-08-09 22:06) 

kazg

majo様
似てきましたね。ホントに。
by kazg (2015-08-10 07:15) 

momotaro

玉野市のこと、緊急集会のこと、その後のパレードのことなど、知りました。
みな同じ思いでいますねー
何がなんでも阻止してやりましょう \(^o^)/
カエルの写真いいですね〜
by momotaro (2015-08-10 08:07) 

mimimomo

おはようございます^^
ウシガエルのこんな姿、初めてです♪
by mimimomo (2015-08-10 08:46) 

kazg

momotaro様
全国津々浦々というのが大げさではないですね。
津は港、浦は入り江や海岸を意味するそうですから、玉野もまったく匹敵するわけで。
by kazg (2015-08-10 12:37) 

kazg

mimimomo様
数日前、dumbo様が、全身を地上に出したウシガエルの写真を続けて掲載しておられて、気になっていましたら、たまたま散歩中に見かけたので、早速写しました。まだまだ小型の、若い個体ですが、風格があります(笑い
by kazg (2015-08-10 12:43) 

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