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五月雨を集めて垂水(たるみ)はやからん [友人]

梅雨入りというだけあって、今朝は雨音で目が覚めるほどの、なかなか本格的な降りが続いています。
ただ、梅雨というと、もう少し。しんみりとしたしとしと雨かというイメージがありますが、なかなかに勢いがよろしい。
そういえば、
五月雨を集めてはやし最上川 芭蕉
の五月雨は、しとしと雨だと似合わない気もします。
「五月雨(さみだれ)」の「さ」は、農耕を表す古語だそうで、「さつき」、「さおとめ」などの語にも痕跡が残っているのだそうですね。「みだれ」は「水垂れ」。田植えの季節であっった旧暦5月に降る雨。現在の梅雨を指すのですが、その語感には、パラパラとと時に激しく乱れ落ちてくる雨粒を感じますね。今朝の雨はそんな感じです。
それにしても、昨日は一日、暑過ぎもせず雨もふらない快適なお天気だったことは、ありがたいことでした。故旧の面々、口々に「日頃の行いが良いからね」と言い、「誰の行い?」と突っ込みを入れながら、若杉原生林の散策を堪能したことでした。
「熊出没注意」の警告表示もあり、出来るだけ賑やかに存在アピールをしながら歩いたのでした。途中行き会ったのは、近畿方面から来られたらしい一組だけでしたが、やはり、そうおっしゃっていました。
下の略図の中央部、大茅(おおがや)スキー場を、通り過ぎて少し上ったたあたりに、若杉天然林入り口の駐車場はあります。

なおこの地図は、県HPのこのページからお借りしましたが、「西粟倉村」は正しいけれど、よく見ると、「東粟倉村」という旧自治体名が記載されていますね。現在は合併により美作市に所属しています(念のため)。
また、同じく県HPのこちらのページページには、こんな図が掲載されています。

これによりますと、大茅スキー場近辺の標高はおよそ600メートルほどだそうです。
大茅スキー場といえば、知る人ぞ知る県内スキー場の「穴場}で、昔、我が家の長男、長女が小学生だった頃、スキーを経験させたくて、郷里の実家を訪ねたついでに、一度だけこのスキー場に連れて来(ようとし)たことがありました。ところが、山道に入るととたんに積雪が思いの外道を埋めていて、道路の案内板に「チェーン着用」の必要が指示れていました。私の車は、暖地仕様のノーマルタイヤですし、チェーンは一応用意していたものの、装着にも運転にも自信のない私は、スキー場入り口の駐車場まで行き着くことが出来ず、ふもとのあたりでそり遊びや雪投げで、短時間遊んで、すたこら帰途についた記憶が残っています。子供用のスキー用具やスキーウェアも、確か新調したように思いますが、有効活用しないまま、あっという間に成長してしまいました。
その後、しばらくして、青葉若葉の頃、ワラビや山菜が豊富な春{初夏?)のスキー場にピクニックで訪れたこともあったと思います。曖昧な記憶です。
今回歩いた若杉原生林は、「標高950 - 1,200m付近に位置する天然林(ウィキペディア)」で、尾根の展望台は標高約1200mの位置にあるそうです。
駐車場から展望台までの散策道を、ゆっくり道草しながら、歩きます。途中、休憩がてら軽いお弁当。集合場所の道の駅で、各自パンをしいれてきました。

目標の展望台に到着した頃には、三時間が経過していました。
下りは約四〇分で駐車場までつきましたから、実質の歩行距離はさしたる者ではありませんが、わずかに負荷のかかる、「ほどよい運動」が出来ました。
展望台からの眺望です。
画面中央にそびえているのが「後山(うしろやま)」です。

ウィキペディアによる紹介記事。
 後山(うしろやま)は、兵庫県宍粟市と岡山県美作市にまたがる標高1344mの山。兵庫県側からは板場見山(いたばみやま)とも呼ばれる。中国山地東部
にあたり、氷ノ山後山那岐山国定公園の主要な一部をなす。兵庫50山、近畿百名山、中国百名山の一つ。なお、三等三角点がある山頂部分は岡山県美作市側に位置する。

こちらは氷ノ山。

同じくウィキペディアの記事。
氷ノ山(ひょうのせん)は、兵庫県養父市と鳥取県八頭郡若桜町との県境にある
標高1,510mの山である。須賀ノ山とも呼ばれる。日本二百名山やふるさと兵庫50山のひとつに選定されている。 

展望台の小屋にはこんな写真が掲示してありました。

部分的に拡大してみます。
右の方が、南方面の眺望です。

中程は、東の眺望。

左の方に氷ノ山。


岡山県と鳥取県、兵庫県の県境にほど近い、標高約1200mの場所に立つ爽快感はひとしおでした。
この山歩き、それなりに汗もかきましたが、吹く風も涼やかで快く、せせらぎの音も、鳥のさえずりも、湿地から聞こえてくる正体不明の蛙の鳴き声も、涼感を演出してくれて、別天地の爽快を心ゆくまで味わうことが出来ました。
今日は、同じような写真ですが、渓流の写真をまとめて掲載します。














 

 

L50673201.jpg
 
L50673231.jpg
 

一日見つめていても見飽きることがありません。

あるいは、今日などは、この雨で増水し、激しくほとばしる濁り水と化しているかもしれません。

五月雨を集めて垂水(たるみ)早からん

あんちょくなパクリです。

今日はここまで、続きは次回です。


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アヨアン・イゴカー

美しい景色ですね。樹木や草の間を水が流れる、最も好きな風景です。小さな瀧、蛇行、苔、ため息がでるほど美しい。
by アヨアン・イゴカー (2016-06-08 23:35) 

kazg

アヨアン・イゴカー様
人目につかないところで、こんな日常が営まれているところに、大自然の精妙さを感じます。
by kazg (2016-06-09 15:12) 

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