阿部池に師走の雨やミコアイサ [折々散歩]
今シーズン初対面です。ミコアイサについては、過去にこんな記事を書きました。会えると嬉しい鳥の一つです。
◇ミコ殿に遭うて嬉しやプチ散歩
◇牡丹雪や遊ぶタゲリにミコアイサ
◇冬の日や鏡の上の巫女秋沙
記事の一部を引用します。
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今朝ミコアイサに会ったのは、阿部池の畔です。
朝から雨模様で、カメラを濡らすのはいやなので、防塵防滴のFuji finepix s1だけを持って、歩きました。
案の定、散歩の途中、ぽつりぽつりと雨に打たれました。
光量もなく、鳥の撮影には不向きな条件ですが、今日の目的は、阿部池を写すことにありました。
というのも、この阿部池も、児島湾干拓に関係の深い場所だからです。
「角川日本地名大辞典33岡山県」の記述を紹介します。
あべいけ 阿部池<岡山市> 岡山市浦安南町にある感慨・排水用の池。面積82ha。 大正初年から藤田組が着手した第三・五区の児島湾干拓工事に対して, 児島湾沿岸漁業組合は開墾反対の行政訴訟を起こ し, 昭和13年行政裁判所評定官阿部文治郎の斡旋で和解した。その内容は,澪筋を中心に貯水池を築造し, 干拓地内の過剰悪水を一時貯水し, 干潮時に海に排水して浸水の被害を免れるようにするものであった。 この貯水池を評定官の名をとって阿部池と命名した。 第2次大戦中立川飛行機会社が池を買収したが,戦後再び藤田興業会社が買い戻した。戦時中, 貯水池の附帯施設である導水路を理没し水門を破壞したため授水や塩害が生じ,復旧が行われないまま,戦後藤田興業が淡水漁業を営んだため, 開拓農民と池をめぐって利害が対立した。昭和25年に池の所有権は藤田興業株式会社, 水利権は岡山市浦安水利組合とする和解が成立した。 池の南部には岡山空港(現岡南飛行場)が昭和37年完成している。阿部池一帯は旅鳥の探鳥地としても知られており,ハジロカイツプリ・カンムリカイツプリ・クロツラへラサギ・マガン・力モ類・ミサゴ・チョウゲンボウ・キョウジョシギ・ダイシャクシギ・ハジロクロハラアジサシ・トラフズク・ コミミズクなどが観察できる。 |
行政裁判所評定官阿部文治郎にちなんだ命名だったのですね。
日本野鳥の会岡山県支部のHPに、「岡山の探鳥地」を紹介するページがあります。その5「阿部池」に、こうあります。
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いろいろな水鳥が、あちらこちらに群れをなしています。
一番よく目につくのは、マガモです。
オオバンもいます。
猛禽類も空を舞います。
ツグミの姿が増えました。
きょうはこれにて。
ミコアイサが巫女秋沙なんですね
なんという命名
優雅な水鳥です
そちらの雨が今夜はこちらに来ているようです
冬の雨は厳しいです
マガモですがきれいなのがオスなんですよね
by majyo (2016-12-13 20:27)
ミコアイサ、沖の方にいてなかなか近寄ることができませんが、名前も姿も優雅です。晴れた日にくっきりとした姿を写したい、と思っていますが、、、。
マガモ、そうです、光沢のある緑色の顔が、オスですね。
by kazg (2016-12-14 06:45)
ミコアイサ、いいですね。皇居で撮って以後、見られません。
by yamagara22 (2016-12-14 08:57)
ミコアイサは見たことが無いですね、こちらに入るのかな?
淡水池ならあるんですがほとんどが鴨と鷺ばかりです。
by 馬爺 (2016-12-14 11:03)
yamagara22様
優美な姿が魅力的です。たまたまあえると嬉しいです。
by kazg (2016-12-14 21:35)
馬爺様
ミコアイサ、こちらでも「珍鳥」です。渡ってきていても、群れが小さい、岸から遠い、すぐに水に潜る、、、、という特徴から、撮影チャンスが少ないです。
by kazg (2016-12-14 21:51)