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カメカメエブリバディ?の巻 [折々散歩]

性懲りもなく、またまたこんな悪ふざけのタイトルでごめんなさい。


先日、小雨の中、深山公園を散歩したとき、すれ違った二人連れの散歩者の方が、「(寒くなって)池にカメもいなくなったなあ」と話を交わしておられました。釣られて池の方に目をやると、確かにいつも亀が群れている場所にその姿が見えません。冬眠にはいったのかなあと納得していました。数日経って、一昨日でしたか、今度は自然環境体験公園を散歩したら、小春日和に誘われて、こんな光景がありました。


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達かめるまでもなく、どれもこれも外来生物のミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)です。


このカメについては、何度も話題にしてますが、この記事などは同じような季節に同じようなことを書いていますね。小春日にやおら背伸びの緑亀(2016-11-13)


陽気に誘われてミドリガメが甲羅を干しています。
伸びをするように、首を伸ばしています。
小春日にやおら背伸びの緑亀

いつもは、カメが並んで日向ぼっこする場所に、コガモが並んでいます。
やれコガモ ここはコガメの定位置ぞ

のどかに水面を滑っています。


カモとカメをこじつける思いつきは、ちっとも進歩なしです。進歩なしついでに、こんな記事もひっぱりだしてみます。


ワイシャツとカメとマサルの三題噺、の巻


雑学情報で面白いのは、明治時代、洋犬をカメと呼んだ、というエピソード。ちょっと関連資料を引用します。

デジタル大辞泉の解説
カメ
西洋犬のこと。明治初期、西洋人が飼い犬を呼ぶのに「Come here!」と言うのを「カメヤ」と聞き、「カメ」を犬の意、「ヤ」を呼びかけの意の「や」ととったことによる。
「おれが面を見りゃア異人館の―までがしっぽをさげる」〈魯文・西洋道中膝栗毛〉

「犬たちの明治維新―― ポチの誕生」(仁科邦男 著) が、そのあたりの事情を興味深く考証しています。
AMAZONの商品説明を少々引用します。
幕末の開国と明治維新は、
犬たちにとっても激動の時代だった──
『犬の伊勢参り』(平凡社新書)で【新書大賞2014・第2位】の著者による
傑作歴史ノンフィクション!
本書は、幕末明治期の史料に散らばった犬関連の記述を
十数年がかりで拾い集め、
それを時代の流れに即して体系的にまとめ、
「犬たちにとっての明治維新」を明らかにした初めての本です。
吉田松陰と犬、ペリーと犬、ハリスと犬、明治天皇と犬、西郷と犬など、
これまで誰も試みたことのない「犬」という視点から
まったく新しい幕末明治像を描いていきます。
犬好き、幕末好きにはたまらない非常に濃厚な一冊になっています。
ぜひご一読ください!
《内容より》
●吉田松陰のアメリカ密航を阻んだのは、横浜の村犬たちだった!
●幕府がペリーに贈ったチン(狆)は何匹で、そのうち何匹がアメリカに着いたか?
●幕府の遣米使節団、ペリーのチンと感動の再会!
●英国公使オールコックの愛犬トビー、熱海に死す…!
●攘夷派の水戸浪士による英国公使館襲撃を知らせた犬!
●外国人が洋犬に「come here(カムヒア)」と呼ぶのが、日本人には「カメや」と聞こえ、
「外国では犬は“カメ"というのか」と勘違い!
●明治維新を境に、日本犬が町や村から姿を消した…なぜか!!
●明治天皇、赤坂仮皇居で洋犬を溺愛!
●西郷が西南戦争に「犬連れ」で出陣した衝撃の理由!!
●上野公園の「西郷隆盛像の犬」のモデルとは!?
●明治時代の「犬の名前」人気ランキング!
●明治時代、なぜ犬は「ポチ」、猫は「タマ」と相場が決まったか?
●ポチの語源はpetit(プチ)?pooch(プーチ)?patch(パッチ)…?
……などなど

本書に引用される福沢諭吉の文章が、時代を席巻した洋犬ブームを彷彿させます。
「犬は近年西洋の雑種のみになって、日本純粋の種類はきわめて稀になった。その理由か知らぬが、犬の名はみな西洋風か西洋まがいになった。昔は(中略)ジミーとかジャッキーとかポチとかいうのは聞かなかった」(明治35年9月27日・朝日新聞)


明治43年の朝日新聞に掲載されたデータによる“犬の名前ランキング”は、こんな具合だそうです。
1位・ポチ/ 2位・ジョン/ 3位・マル/ 4位・クロ/ 5位・アカ/ 6位・ポーチ/ 7位・ボチ、チイ/ 9位・シロ、ハチ、チン、タマ



今日では、「ポチ」とい名前も聞かなくなりました。対米従属性を揶揄して「トランプのポチ」と嘲られる誰かさんのあだ名以外には、、、。

「トランプのポチ」さんは政権を委譲しましたし、トランプさんも国民の審判を受けました(まだ敗北を認めてませんが、、、)。後継のスガさんは、バイデンさんとの電話会談を済ませたそうで、さすがにトランプ政権との縁切りは確定のようです。おや、また脱線。


私が子どもの頃、お隣の家に、大きな犬が飼われていました。当時のことですので、綱につながれていたこともあるのかも知れませんが、大抵は自由に、思うままに近所を歩き回り、食事時などには、我が家の土間まではいってきて、お座りをして物欲しげにこちらを見つめたりするのです。おかずを投げ与えたりすると、当たり前のようにそれを食べ、満足するとまたふらりと外に出て行くような付き合いでした。「ジョニ」と呼ばれていました。漢字変換できません。「ジョニー」という アメリカっぽい名前だったのでしょうか?ウィキペディアによると、「『ジョニー』は「英語の男子名『ジョン』の愛称 」とあります。 明治43年の朝日新聞に、「ジョン」が“犬の名前ランキング”の2位とありますから、メジャーな名前だったのかも知れません。


この鳥は「ジョー』です。


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こんな記事の二番煎じでした。オソマツ。


今日のジョウビタキ、今日のチョウ、今日のヤチョウ、明日のジョー


(2013-11-01)


4.あしたのジョー

先日の記事。ジョウビタキのジョウの連想で、新島襄、ジョー・ディマジオという「歴史的人物」の名前はとっさに思いついたのに、宍戸錠も城卓弥も城みちるも思い出しませんでした。いっぷくさんのブログに宍戸錠の記事がありました
そして、矢吹丈=明日のジョーの名前も、一日遅れで思い出す始末。
「明日のジョー」といえば、原作者の梶原一騎氏について、これまたいっぷくさんのブログが興味深い記事を載せておられます。
去年の記事ですが、こちらは梶原一騎氏とタイガーマスクとにまつわる興味深いエピソードがつづられています。
そこで紹介された、斎藤貴男『梶原一騎伝 夕やけを見ていた男』(新潮社)も興味深い。

梶原一騎伝 夕やけを見ていた男 (文春文庫)

梶原一騎伝 夕やけを見ていた男 (文春文庫)

  • 作者: 斎藤 貴男
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2005/08/03
  • メディア: 文庫

夕やけを見ていた男―評伝 梶原一騎

夕やけを見ていた男―評伝 梶原一騎

  • 作者: 斎藤 貴男
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1995/01
  • メディア: 単行本

斎藤貴男さんといえば、当代切きっての「硬派ジャーナリスト」。現代社会の病巣やタブーに果敢に迫るその舌鋒は、爽快です。私、10年も前に(小泉内閣時代でした)、一度間近で講演をお聞きし、夜の酒席(大勢)にもご一緒して、すっかりファンになりました。数ある著作の中で、私のおすすめは、『絶望禁止!』(2004年、日本評論社)

絶望禁止!

絶望禁止!

  • 作者: 斎藤 貴男
  • 出版社/メーカー: 日本評論社
  • 発売日: 2004/07
  • メディア: 単行本

内容もさることながら、タイトルが、絶妙!!ではありませんか?


二番煎じついでに(やけくそ!)「一昨日のヤチョウ」のご紹介です。


シジュウカラ。


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メジロ。


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セグロセキレイ。


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アトリ。


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エナガ。


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自然環境体験公園もモミジが色づいてきています。


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今日はこれにて。


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gonntan

カメってほんとに上に乗って日光浴しますよね。
明治時代の犬の名前、初めて知りました。
今も昔も日本人の感覚って変わってないなぁ
というのがわかります。簡単には変わらないもの
なんでしょうね。
by gonntan (2020-11-12 22:48) 

kazg

gonntan様
拝外的な習癖は、古くは遣隋使遣唐使の昔から、骨の髄まで染みついているのかもしれませんね。それへの反動から、時折、「国風文化」とか「日本すごい」とかのムーブメントが起こったりもする、、のでしょうか---
by kazg (2020-11-13 06:23) 

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