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行きがけの駄賃、の巻 [折々散歩]

一昨日の「小鳥の森」訪問は、郷里の父母をたずねる道中、寄り道してラッキーな出会いを得たわけで、文字通り『行きがけの駄賃』でした。

小学館デジタル大辞泉の解説を引用しておきます。

行きがけの駄賃

馬子(まご)が問屋に荷物を取りに行く途中に、他の荷物を運んで得る駄賃。転じて、事のついでに他の事をすること。いきがけの駄賃。

ルリビタキとの遭遇こそ、何よりの駄賃でしたが、そればかりでなく、他にも良い出会いがありました。

梅が見頃を迎えかけていました。

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鶯宿(オウシュク)という品種です。

フェイスブック友だちのH様が、裏山にウグイスの初音を聞いたと投稿しておられました。7年前、私も、こんなウグイスの写真を投稿したことがあったと、フェイスブックが親切に教えてくれました。

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この日、小鳥の森にウグイスは見当たらず、無主の宿ばかりが、見事に咲いておりました。

ずっと前にこんな記事を書きました。そしてその後も、何度か同類のネタを話題にしたことが何度かありました。

お名前は? 鶯宿、紅さし、そして南高(2014-03-17)

梅の品種名は優美なものが多いようです。

その筆頭は鶯宿でしょうか?ウグイスの宿と書いて「おうしゅく」と読むようです。

辞書に、こんな説明があります。

1 村上天皇の時、清涼殿前の梅が枯れたので紀貫之(きのつらゆき)の娘紀内侍(きのないし)の家の梅を移し植えたところ、枝に「勅なればいともかしこしうぐひすの宿はと問はばいかが答へむ」という歌が結んであり、天皇はこれに深く感じて梅の木を返したという、拾遺集・大鏡などにみえる故事。また、その梅の木。
2 梅の一品種。香りがすぐれ、花は白、または紅・白まじって咲く。《季 春》 (デジタル大辞泉)

「大鏡」の該当部分はこうです。

(中略)

     例のウルトラ2老人の一人、夏山繁樹の思い出話として語られています。

夏山繁樹はこちらの過去記事(梅の花匂いおこすや海越えて2014-02-11)でも紹介しました。

《あらすじ》
清涼殿の梅が枯れたので、代わりの木をさがすようにと、 帝の命令があり、
蔵人は「若い者ではわからんだろう」と、夏山繁樹にこれを命じた。
京の都中探して見つからなかったが、西京のどこそこの家に、  花も枝振りも美しい梅の木があったので、掘り取ったところ、 家の主人が、梅の枝に手紙を結んで持っていくように言う。
梅を宮中に運んだところ、帝は手紙をご覧になった。
手紙には、女性の筆跡で
「帝のご命令なので恐れ多いことだ。鶯が、私の宿はどうなったのと  尋ねたら、なんと答えたらよいでしょう」
和歌を書いた家の主人は、紀貫之の娘だった。
帝は、無風流なことをしたと恥ずかしく思い、 夏山繁樹も、ほうびをもらったが、後味がわるく、 「人生最大のチョンボでしたなあ」、と苦笑いしながら語る。

「八郎」という品種もありました。懐かしい私の旧友の名前と一緒です。

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ハナカミ?先日の馬鹿陽気でスギ花粉の飛散が一気に活発になり、目のかゆみとくしゃみに苦しんでいるときだけに、この命名には苦笑いでした。不謹慎な言いがかりですが、、。

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「豊後」とは大分県の旧国名ですが、、、

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「豊後梅」は大分県の県花・県木に指定されているそうで、県のHPにはこんな解説がありました。

豊後梅の歴史

豊後梅は、その名の示すように豊後(大分県)に発祥し、古くから豊後の名産として知られていました。
徳川初期の1681年に出た水野元勝の「花壇綱目」にその名が見られ、当時から相当広く世に知られていたと考えられます。
また、豊後杵築藩主松平家から毎年将軍家に大梅の砂糖漬が献上されており、その美味なことと、果実の大きいこと、更に花の優美なことで非常に珍重されました。

豊後梅の特性

豊後梅は他の梅と異なる次のような特性をもっています。
イ、豊後梅はウメの一変種であって、一般に大型の果実をつける、いわゆる「大梅」の一種として知られています。
ロ、開花期は普通の梅より20日ないし30日遅く、おおむね3月の上旬から中旬にかけ、八重咲き(重弁)のみごとな花をさかせ、大輪で淡紅色をおびています。その花は清そでかつ優美であり観賞用として広く県民に愛されています。
ハ、果実は1個40~60グラム、直径4~5センチで、果肉厚く種子が小さい。食用として酸味が少なく、梅干のほか菓子その他に加工して珍味です。しかし、豊後梅は他花受粉であり、かつ花粉が少ないので結実が乏しく生産量は少ないです。
ニ、枝条が太く、また、古木になると主幹の下部に様々の形をした瘤ができます。

「晩成の梅」とあるとおり、まだつぼみが膨らみ始めたばかりでした。

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サンシュユの花。

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ミツマタの花。

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今日の付録、郷里に実家の庭のアセビの花が咲き始めていました。

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まだまだ長くなりそうなところを、これでも短く縮めたつもりです(汗)

今日はここまで。


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