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黒死病異聞、の巻 [趣味]

まずは、前回記事の付録です。同じ機会、同じ場所で写したメジロです。(by PENTAXK5Ⅱ+AFBORG60ED)


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次は、深山公園にて、PENTAX k-30で撮影(昨日)。


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今日の記事は、このPENTAX k-30にまつわるちょっとオタクな話題です。


テーマは「黒死病」。と言っても、新型コロナウイルスの猛威から連想を誘われて、かの高名な破滅的な伝染病「ペスト」の別名を思い出したというわけではありません。


わが愛用のPENTAX k-30に発現した不具合。NET上では「黒死病」というおどろおどろしい病名を与えられ、多くの症例報告がUPされています。


以前、こんな記事を書きました。


割れ鍋に綴じ蓋、の巻(2019-05-02)


最近、PENTAXK30というカメラを中古で買って使っています。HOYAによる吸収という転変を経たPENTAXが、リコーと合併して最初に発売した防塵防滴の「ミドルクラス」カメラです。2012年の発売当時、向井理の出演するCMで注目されました。
発売当時から関心はありましたが、ちょっと奇をてらった尖った感じのデザインが感じが好きになれず(それより何よりお小遣いが及ばず)、手を出さないままで今日まできました。最近、諸事情から手元にPENTAX機がK5Ⅱ一台になり、お手軽お散歩カメラも確保しておきたい思いから、なりゆきでこれを入手したのでした。
思っていたより軽量コンパクトで、使ってみると、デザイン的にも違和感がなく、使い勝手もよくて気に入っています。すでに生産中止になって久しい旧製品の使用感を、今更コメントするのもタイミング遅れというものですが、世間ではよく知られているらしい一つの問題に今更気づきましたのでメモしておきます。
というのは、中古で購入した直後から、シャッターを切って液晶画面で写りを確認すると、画像が真っ暗・真っ黒でがっかり、という現象に時折見舞われました。いや、時折と言うより、かなりの頻度でこの現象が起こります。
netで調べてみると、似た症例がかなりたくさん報告されており、かなりよく知られたトラブルのようです。
自動絞り制御の不具合によるもので、メーカーによる修理が必要なようで、一万数千円の出費を覚悟しなければならないようです。それでは、中古での購入価格と大差なくなってしまいます(トホホ)。
さらにネット記事を探っていますと、自己責任で分解して修理する方法も克明に紹介してあったりします。10年前、いや20年前なら、きっと試してみたことでしょう。ジャンクパソコンの分解組立や、ジャンクレンズの分解掃除など、わくわくしながら試していた頃ですから。ただ、いま振り返れば、成功体験の方が極めて少なかったのですが(汗)
分解修理の方法をとらずにすます方法は?
1)専用バッテリーではなく単三乾電池を使う、
2)しばらく連写撮影をしてみる
3)ファインダーではなくライブビュー撮影をしてみる
などの方法が紹介されていました。その原理を説明するとややこしいので省略しますが、絞り制御ユニットの中の部品が、余分な磁気を帯びることで適切に作動しなくなるためらしいです。


1)の方法が有効と思われて、もっぱら単三電池(充電式)で使用するのを常としていましたが、この条件でもしょっちゅう暗黒症状が出現するようになりました。


2)の方法によれば、ほぼ回復するのですが、何枚、あるいは何十枚連写すれば回復するのか確実ではなく、肝心のシャッターチャンスに対応しかねます。


3)は、私の撮影では実用的でありません。


というような中で、どうしてもストレスがつきまとうので、気持ちにゆとりのある場合にしか、このカメラは持ち出せず、勢い使用頻度が減ります。


いっそ、思い切って修理に出そうかと迷うこともあるのですが、どうやら修理代金は1万8000円といったところらしい。これでは、本体の中古購入価格を上回り、馬鹿馬鹿しい限り。いっそ、別機種の中古購入を検討しようか、とも迷うのですが、困ったことに、この症状は、わがk-30のみならず、シリーズのk-50、k-70、k-s1、k-s2でも、高い頻度で発症するそうで、代替機を得ても、同じ苦労を覚悟せねばならぬらしい。


で、とうとう、悪魔の誘惑にあらがいがたく、禁断の「分解修理」に着手してしまったのです。


いつも、この種のDIY(do it yourself=自分自身でやる)で、懲りることなく陥る失敗は、外した部品やネジがどこの部分だったか分からなくなる悲劇。このたびも、それを怖れて、慎重の上にも慎重を期して、発泡スチロールに書いた図面の該当位置に、ネジを突き刺して保管し、組み立て時に正確に使うことに留意しました。


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外皮をはぎ取ると、見事に骨格があらわれました、ここまでは、難しい作業ではありません。


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蓄電しているコンデンサ類に触れると感電の危険があるということで、そこは慎重に、、、。


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電磁コイルの中にあって、露出を司るこの馬蹄型の部品が、電磁石の影響で磁気を帯びたままで悪さをする、というのがこのトラブルの原因であるようです。薄くハンダを載せることで、電磁の影響を減らす、という方法や、ヤスリで一部を削るなどの対処法が,NETでは紹介されています。


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ハンダとハンダごては、いま孫宅へ出張中なので、ヤスリで削る術をほどこすことにして、元の姿に組み立てなおしました。はやる心で電池を入れ、電源ON。早速試写してみますと、、、、、露出異常は、まったく起こりません。ひょっとして、18000円に匹敵する手術成功?嬉しいです。


組み立てが終わっても、ネジが2本余ったんですが(汗)、、、気にしない気にしない。


昨日は、午前中、かかりつけ医への通院のあと、このPENTAX K30をもって、深山公園を歩いてみました。


ヤマガラ。


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シロハラ。


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キジバト。


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そして、カワセミもいました。


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さて、「黒死病」の癒えたこのカメラ、いつまで活躍してくれるでしょうか?楽しみです。


嬉しいことがもう一つ。


昨日、かかりつけ医で、血液検査をしていました。


昨年夏に受けた人間ドックで、腫瘍マーカーにやや高い数値が出て、このかかりつけ医で再検査をしてもらったら、またまた基準を超える数値。経過観察ということで、昨日、検査してもらっていました。その結果を、今日電話で聞くと、正常範囲。ほっとしました。


今日はこれにて。


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