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○○補遺補遺、の巻 [折々散歩]

昨夜から明け方にかけて、激しい雨が断続的に降りました。県内でも、何カ所かJR線が運行休止になるなど、思わぬ影響が出ました。

カレンダーには、「年金裁判」とメモしていましたので、悪天候ながら裁判所まで、公判の傍聴に向かいました。

家を出発してすぐ、運転席側面の窓ガラスに、かなり巨大なゴキブリがへばりついていることに気づきました、昨夜の雨風を避けて、サイドバイザーの陰に身を潜めていたものらしいです。運転中ですので、窓ガラスを下ろして、うまく追い払える自信もありませんし、捕獲することも容易ではなさそうです。まさか、これからゴキブリホイホイを仕掛けるわけにも行きません。

走行を始めれば逃げ出すだろウト高をくくったのは大間違いでした。「エーイ振り落としてやる」と、嗜虐的な衝動に駆られて、スピードを上げたり緩めたり(もちろん周囲の車の流れに合わせてですが)してみても、長い触覚が大きく揺れていることをのぞいては、悠然として身動きもしません。走行中、ほとんどそのことばかりを意識しながら、どれくらい走ったでしょうか。朝の通勤ラッシュの中ですから、走行距離はさほどでもないのに、数十分は彼のドライブに付き合う羽目になりました。

しばらく走り続けたあと、何度目かの赤信号で停車し、信号待ちをしている途中、彼はもそもそと動き出し、サンバイザーの陰を脱して窓ガラスを伝ってボディのあたりまで足早に降りて行きました。信号が青に変わり、発車。その弾みに、やっと彼の体は車体から離れたのでした。

もちろん、運転中ではありますし、写真に撮ったりする余裕はありませんでした。というより、写真に撮りたい対象でもありませんから。

代わりと行っては何ですが、これも今日、車のフロントグラスに乗車されたお客様です。







夕方、雨上がりに、ちょっと畑に行った帰りに、乗り込んできて、我が家まで乗って帰ったバッタです。

畑の周辺の田園風景です。先日通った山田では刈り入れが終わっていましたが、この辺りはまだ稲の葉が青々としています。



よく見ると稲の花が咲いています。



昨夜は、何度も稲光、稲妻が空を走り、大きな雷鳴がとどろいて、激しい雨が降りました。

以前こんな記事を書きました。

佳き光賜(たまは)る朝や稲太る


 「稲妻(いなづま)」「稲光(いなびかり)」とは、いずれも雷光の別名です。
古来、「つま」とは、男女を問わず配偶者を呼ぶ呼称です。「稲妻」とは、「稲」の「夫(つま)」のことで、稲妻が光ると稲が実ると言うのです。古来、稲が結実する時期に雷が多いので、こんな言葉が生まれたようです。
ちなみに「雷」は古くは,「イカヅチ」と読んだようで「カミナリ」と読むのは相当時代が下って、中世以降に優勢になる読み方であるようです。
そういえば、平安初期の『伊勢物語』に「神さへいといみじう鳴り」「神鳴るさわぎ」という表現が出てきました。神様が鳴るのが雷(かみなり)なのですね。
「稲妻」「稲光」は視覚を、雷(かみなり)は聴覚を、それぞれ刺激します。ところで、『伊勢物語」「芥川」のこの場面は、以前この記事であらすじを書いたことがありますが、今日は、念のために原文を引用しておきます。
 昔、男ありけり。女の、え得まじかりけるを、年を経てよばわたりけるを、辛うじて盗み出でて、いと暗きに来けり。芥川といふ河を率て行きければ、草の上に置きたりける露を、
「かれは何ぞ」
となむ男に問ひける。行く先遠く、夜も更けにければ、鬼あるところとも知らで、神さへいといみじう鳴り、雨もいたう降りければ、あばらなる蔵に、女をば奥
におし入れて、男、弓・胡?を負ひて、戸口にをり。はや夜も明けなむと思ひつつゐたりけるに、鬼はや一口に喰ひてけり。
「あなや」
と言ひけれど、神鳴るさわぎに、え聞かざりけり。やうやう夜も明けゆくに、みれば、率て来し女もなし。足ずりをして泣けどもかひなし。
白玉か何ぞと人の問ひしとき露と答へて消えなましものを
「稲妻」「稲光」が稲を実らせるとの言い伝えはもっともなことですが、「稲」を明るく輝かせる朝の光も、稲を着実に太らせているのではないでしょうか?これがホントの「稲光」。---そんな説は聞いたことがありませんが。

話がそれて、なかなか本題に戻れません。

そうそう、今日の主な行動は、「年金裁判」の傍聴です。裁判所に9時18分に着いて(急に細かい数字が出てきますが、駐車券に刻印された入場時刻です)、ロビーあたりをうかがいますに、それらしい様子がありません。ソファーに座って待ちます。待ちに待ちますが、気配がありません。不安になって、受付窓口出来いてみました・

「今日は年金の裁判、入ってませんか?」

「入ってますよ」

「ああ、じゃ、もう始まってるんですか?」

「いえ、11時からです」

早く着きすぎたのでした。まあ遅れるよりはましでしょう。少し時間を潰してこようと、駐車場に向かい、車で動こうと思ったちょうどその時、同業退職者のO先輩の姿をみつけました。早速声をかけますと、曰く「10時からとメモしているけど、集合時刻だったか開始時刻だったか不確かで、早めに来た」とのこと。待つうちに、三々五々、集まってこられました。正しくは、10時半集合だったそうで、ゆったり時間が過ぎました。病院の待合で、待つことに離れてますから平気ですが。

予定のの時間までには、原告、傍聴の方たちが、県内各地から続々と詰めかけ、JR普通の影響で何人かは欠席されたにもかかわらず、傍聴席は満杯。廷外廊下で待機する方も何人も出るほどでした。

開廷前の入廷行進。ケータイ(ガラケー)で写しました。



裁判は、この記事年金裁判第2回公判傍聴雑感、の巻にも書きましたが、2013年10月の年金減額を不当として争う第一次訴訟と、2015年4月に初適用されたマクロ経済スライドを違憲・違法として追加提訴した第二次訴訟とが並行して行われています。今日の公判は、それぞれ15分ずつが割り当てられていたのですが、予想通り呆気なく終わりました。

その後場所を変えて、まとめの集会があり、弁護団からの説明や質疑、意見交流が行われました。

印象に残ったこと。

出席者から、週刊ポストの年金特集の紹介がありました。








「この裁判は、子や孫に、安心して暮らせる老後を保障するためのジジババのたたかい」(原告団長東さんの言葉)

「当面重視するのは、原告の陳述書提出の取り組み。年金削減とは、一人ひとりにとってどういうことか、具体的事実に即してありのままに語る。いわば、人生を語るとりくみ。事実の力・重さで、裁判官の心を動かす。」(弁護団)

「陳述書、長くなってもかまわないが、出来るだけコンパクトにまとめる努力を。長い文章を書くのはたやすいが、短くまとめることは難しい。」(弁護団長)

いやはや、もっともです。私のブログ、まったく当てはまりますから。

今日の記事も、さっさと終わりたいのですが、とにかく、「○○補遺補遺」という意味不明のタイトルに決着を付けねばなりません。

先日写したタマシギについて、M師が「親鳥のツタンカーメンのような顔がよくわかります。この親は♂です。メスは卵を産むとすぐに次のオスを探しに出てゆきます。タマシギ♂は究極のイクメンです。」と教えてくださいました。そして、ツツドリの写真を添えてくださいました。

赤色系(メスと言われている、珍しい)だそうです。


青色系(こちらが普通)







「ツツドリはホトトギスと同じで托卵し子育てを全くしません。」とありました。

この写真は県北の公園で撮影されたそうですが、私の最寄りの公園にもツツドリの姿が見えるという情報を、実は少し以前、M師から教えていただいておりました。そこで私は、訪ねていってみたのですが、、、。







どうもこれはヒヨドリのようですね。

代わりに、エナガを写せたので満足してます。





それと、最近の散歩で写したサギたちの写真。補遺です。







もっと補遺の追加を用意していましたが、今日はこれにて中断。ごきげんよう。


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