SSブログ
<

じじばばが競うて遊ぶ夏課題 [家族]

小4の孫が、重い腰を上げて夏休みの自由研究に着手しました。
といっても、日中傍らにいるばあばが、かなり誘導もし、手も出し口も出したようですが。
松ヤニ(画材店でお取り寄せ)を溶かして、中に古代生物もどきを閉じ込めて固めた「琥珀」だそうです。
流し込んだ型から、取り外すのがひと苦労でした。少し衝撃を加えると、すぐにひび割れます。
この研究員、行き詰まると、意欲失墜のご様子。行き詰まったときに工夫して、打開していくのが「研究」で、手引き書通りにやって仮に作れても、「自由研究」とは言えないだろうと、脇から口を出すと、渋い顔。
朝食で「卵かけご飯」に使った殻が目に入り、これを器にして流し込んでみたら、と言うと、その気になって試してみることに。殻をむけば、本体が簡単に取り出せる、、、はずでしたが、なかなか作戦通りにはいきません。
それにしても、仕上がりは、透明感がありl、光沢もあって、装身具としても使えそうです。卵の殻のなめらかな曲線も絶妙ですし、表面がすべすべです。
ただ、もろくて、すぐに欠けたりひび割れがおこります。この先、数億年も土中においとけば、本物になれるかもしれませんね。
閉じ込められている「古代生物」は、まず甲虫の死骸。

P827715920130827_0001.jpg

蟻。
P827717020130827_0012.jpg
P827716720130827_0009.jpg

松ぼっくり。
P827717220130827_0014.jpg


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

夏ゆくやそれぞれの老ひ輝きて [友人]

「友が皆 我より偉く 見ゆる日よ 花を買ひ来て 妻と親しむ」という啄木の歌が、ことあるたびに念頭に浮かびます。でもそこに、自虐や自嘲の感情が入り込む余地はなく、ただ、感嘆の想いが募るばかりです。この日も、この歌が脳裡を幾たびも駆け巡りました。
この日、高知に一泊で出かけたわけは、学生時代のサークル(教育系の研究サークル)の同窓会に参加するためでした。
1950年代から1970年代まで、50名参加の大盛況で、旧交を温めたり、大先輩の経験談に耳を傾けたり、懐かしい、エネルギー充填のひとときは、瞬く間に過ぎました。
IMGP1146.JPG

今回のために実行委員の方が手作りしてくださった、特別製の「歌集」をもとに、次から次へと「歌声」の合唱が響きます。カラオケなんか使いません。伴奏もありません。指揮は、学生時代から音楽面でも「頭角」を表していたS氏。某県の労働組合の役員を歴任し、最近まで、ローカルセンターの議長を勤めました。彼は私とは同期の入学で、専門は栽培漁業でした。学者・研究者の道が向いていると、自他共に認める人でしたが、思わぬ方面で活躍することになりました。
この会の司会を務めて下さったM氏も、同期で栽培漁業学科の出身。彼は、専門の道に進み、某府の栽培漁業センターの所長として活躍、この春退職されました。この会を企画・準備してくださった実行委員のメンバーです。
この会の発起人、兼事務局長、兼裏方の、全てを担って下さったN氏は、文科の大先輩。
高知県を中心に活動する映画配給会社の社長です。会社の創設者だった故鎌倉信一郎さんは、映画『虹をつかむ男』の主人公(西田敏行が演じています)のモデルと言われます。「人口の過疎はあっても、文化の過疎はつくらない。」が持論でした。
N氏は、会社の倉庫に眠っていた往年の名画のポスターを、何種類も会場まで持ってきて下さり、「欲しかったら持って帰ってよい」とのこと。初演当時のまま、美しい保存状態のポスターで、全部欲しかったのですが、遠慮して、今井正監督「橋のない川」第一部、森川時久監督「若者たち」、山田洋次監督「同胞」、野村芳太郎監督「砂の器」などのポスターをget。うきうきして、ホテルまで持ち帰り、ベッド脇に大切に丸めて置いたのです。
ところが、なんと、うかつにも翌朝、出発時にホテルに置き忘れてしまいました。朝の散歩の帰りが、雨にたたられ、沈着さを欠いたせいもあるでしょう。置き忘れたことを思い出したのは、高速バスでほとんど瀬戸内海を渡ってしまってからというお粗末。かなり自己嫌悪というか自己不信です。とほほ。

閉会挨拶をしているのは、高知県議米田稔氏(公人なので公表しておきましょう)。彼も同期で、教育学部中学校課程の出身。学生時代、アパートに泊めてめてもらったり、箱買いのインスタントラーメン(実家からの仕送りらしい)を食べさせてくれたりしました。「ラーメン食う?」という、独特の声音が今も耳に残っています。
英語教師への道を断念して、社会運動に身を投じ、市会議員を経て県会議員を五期勤めています。
ちなみに、7月の参議院選挙で東京選挙区から立候補して見事当選した吉良よし子さんのお父さんが、米田氏の同僚県議の吉良富彦氏。お母さんも、学生時代の年下の友人です。何も私の手柄ではないですが、テレビや新聞で注目を浴びる姿は「キラキラ」まぶしくて、我がことのように誇らしい気がします。

IMGP1157.jpg

もう一枚の写真。真ん中の男性は、参加者の一人で、衆院選挙・参院選挙と続けて、愛媛選挙区から出馬して落選はしたものの、得票を伸ばした植木正勝君(これまた公人なので公表しておきましょう)。彼も同期で、小学校課程出身。別項で紹介した「植木正勝が植木枝盛になるに当たっての労働の役割」の筆者です。

IMGP0521.jpg
他にも大勢、学術、研究、教育、実業、家庭などの各分野で、「オンリーワンの花」を咲かせている方々の、輝く姿に接することができました。学生時代に顔見知りの方も、そうでない方もいらっしゃいますが、世代の垣根、歳月の垣根を越えて、心の底から打ち解けてくつろぎ、また胸中に熱くみなぎるものをともに感じたひとときでした。語り続け、歌い続けた4時間近く(現実には、開会2時間ほど前には会場に着いていて、何人かと雑談をしていましたから、およそ半日)が、瞬く間に過ぎ、3年後の再会を約してわかれました。
その後、大概は2次会に向かわれましたが、「病み上がり」の私はさすがに自粛させてもらいました。
夏ゆくやそれぞれの老ひ輝きて
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(2) 
共通テーマ:日記・雑感

フォト蔵にアップしている私の写真はこちらです。

写真販売サイトにも画像を掲載しています。
写真素材 PIXTA