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蓮の花あれこれ vol2 大賀博士の故郷に咲く純粋種の古代ハス [折々散歩]

 盆を前に、再び蓮の話。
 1951(昭和26)年、千葉市の東京大学農学部検見川厚生農場で、約2000年前の縄文時代のハスの種3粒が発見され、そのうちの一粒の開花に成功しました。世界最古の花と言われる、この古代ハスは、発見者の故大賀一郎博士(当時関東学院大学教授)にちなんで大賀ハスと名付けられ、全国に分根されて育てられている由。
 その大賀博士の出身地が、岡山県賀陽郡川入村(現:岡山市川入)であることから、岡山市後楽園の井田にも大賀ハスが植えられ、公園を訪れる人たちの目を楽しませています。
 後楽園のハスは、以前撮影したものがあるので、またページを改めて紹介したいと思いますが、この後楽園の大賀ハスは交雑が進み、純粋種でなくなったため、植え替えのために抜き去られることになったという記事が、数年前、地元の新聞に紹介されました。

「大賀ハス」姿消す
 岡山市・後楽園で、約2千年前の古代ハス「大賀ハス」が姿を消した。50年以上にわたり入園者に親しまれてきたが、他種との交雑による淘汰が進んだことで、純粋種でないハスが増加。病気のまん延もあって、同園が撤去したため。土壌を入れ替えるなどし、来年の純粋種復活を目指す。
 大賀ハスは他種に比べピンク色が薄く、花の開きが大きいのが特徴。同園は井田で栽培していたが、3年ほど前からこれらの特徴を持たない花が目立つようになったという。
 幅約60cmのあぜを挟んだ隣の井田で、毎葉蓮(まいようれん)や漁山紅蓮(ぎょざんこうれん)を栽培しており、花粉が行き交って交雑が進んだとみられる。現在では大賀ハス以外も「品種の特定は難しい状態」(後楽園事務所)。  ---平成21年7月2日「山陽新聞」
 
 その後、純粋種の栽培はどうなったか、詳しい経緯は確かめていません。
 一方、博士の出身地に近い、庭瀬城址の堀にも、純粋種の大賀ハスが栽培されていると知り、興味深いので、この夏尋ねてみました。6月下旬には、近所のレンコン畑で蓮の花を見るようになっていましたので、7月7日に一度尋ねてみたのですが、その時はまだ蕾も見えませんでした。
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ぞろ目を狙ったわけではないのですが、八月八日、再度訪れ、写したのがこの写真です。
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縄文の息吹を伝える淡いピンク色の花が可憐です。大賀ハスは、開花・閉じるを3回くり返し、4回目の開花後、散ってしまうそうです。初開花から散るまでの間、花色は鮮やかなピンクから次第に白色へと変化して行くそうです。
私の目の前で、はらりはらりと散り落ちる花弁が濠の水面に浮かぶ様子も、清楚ながらあでやかでした。白い花弁も、淡いピンクの花弁も、水面を優美に漂っていました。
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庭瀬城址公園の松の木に、アブラゼミが鳴いていました。悠久の歴史を伝えるたたずまいのせいか、蝉の鳴き声もかまびすしさが和らいで感じられました。それにしても暑い日でした。そのあと、短時間のスコールがありました。(8/8記)
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綿の花黄に輝ける長崎忌 [時事]

長崎への原爆投下は、午前11時。その日の長崎上空は厚い雲に覆われていたと言います。今正午を少し過ぎたところですが、瀬戸内海に近いわが地方は、照りつける陽射しがまぶしい。この時間で、室内の温度計は35度を超えています。
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この調子では、今日の最高気温は、体温を超えそうな勢いです。

体温に迫る暑さや綿の花
このうだる暑さの中で、綿の花が元気に咲いています。強い光の中で、クリーム色の花弁が鮮やかに輝いています。
綿の花黄に輝ける長崎忌
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とほほ  PRIMERGY fujitsutx100s3 には、PCIバスが一つしかなかった。 [趣味]

 先日組み上げた(といっても、グラフィックボードの装着、HDDの増設、OSのインストール、無線lan子機の装着、各種手持ちのソフトをインストールを行っただけ)富士通サーバー(PRIMERGY fujitsutx100s3)は、順調に働いています。

ねじなしでケースの蓋が簡単に開閉でき、内部も非常にアクセスしやすい構造になっています。冷却ファンもかなり静かで、しかも風の通りがよくて内部がよく冷えます。

富士通 PRIMERGY TX100 S3 OSレスタイプ PYT10PZD2X

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  • 出版社/メーカー: 富士通
  • メディア: エレクトロニクス




 多少試行錯誤が必要だったのは、OSのインストールくらい。でもこれは、net上の先人の知恵をお借りしてクリアーできました。無線ランの設定も、拍子抜けするくらい簡単でした。この小ささで無問題でネットにつながります。

PLANEX 11n/g/b対応 150Mbpsハイパワー無線LAN 携帯電話用USBアダプタ GW-USNano2-M

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  • 出版社/メーカー: プラネックス
  • メディア: Personal Computers





 CPUは、Pentium G640(2.80GHz/3MB/Dual Core)というのサーバー用のデュアルコアCPUが搭載してありますので、システム上は2つのCPUとして認識されますね。 これで不満なら、xeonやらIntel Core i*やらに換装できそう。もう、グリースやら冷却ファンの着脱やらの煩わしさが先に立って、その種の冒険にわくわくする元気は薄らいで、できれば手軽で安定していて、しかもリーズナブルなのが好ましくなりました。その意味では、我が家の現行各機のなかで突出して優等生のマシンになりました。
 で、気に入るとますます欲が出てくるのが悪癖で、小遣いレベルでできそうなメモリーの増設と、サウンドボードの装着にチャレンジ---してみることにしました。
そこで、通販で手に入れたのがこれ。
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 4ギガバイトのメモリ(5K円あまり)です。ちゃんとぬかりなく、ECCメモリーです。昔、×メガバイトのメモリを、清水の舞台から飛び降りるほどの覚悟で買ったのを思い出すと、隔世の感です。HDDだって、「テラ」の時代ですからねえ。余談はさておき、このメモリー、無問題で装着でき、デフォルトの2gbと併せて、6gbで認識されます。作業のストレスが格段に緩和されるはず。めでたしめでたし。
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もう一つのチャレンジ。このマシンでも、音を楽しみたい、と、サウンドブラスターのPCIサウンドカードを、新品で買いました。我が家のジャンク箱を探れば、あれやこれや昔使ったサウンドカードが2枚や3枚は出てくるはず、、、ですが、無用なトラブルを回避したいという安定志向から、新品を買っちゃいました。

Creative サウンドカード Sound Blaster 5.1 VX PCI SB-5.1-VX

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  • 出版社/メーカー: クリエイティブ・メディア
  • メディア: Personal Computers




でも千数百円ですから、昔のジャンク品と対して変わらない。意気揚々とこれを装着!しようと思って裏ぶたを開けて初めて気づきました。なんと、PCIバスが一つしかない。その唯一のバスは、グラボでふさがっている。とほほ。
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先人の知恵に、もっと真摯に耳を傾けておけばよかった。と、後悔するのはいつものこと。楽しみが継続して、よかったよかった、と思いましょ。

先人方の下記のページ、参考にさせていただきました
http://pbsoldier.seesaa.net/article/360839328.html
http://blogs.yahoo.co.jp/beautyhappinesshide/62596282.html
富士通 PRIMERGY TX100 S3 wiki@nothing
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生老死悟り顔なる夏蛙 [折々散歩]

生老死悟り顔なる夏蛙
蛙の表情は、ともすれば哲学者みたいと、言う人があります。同感です。この小さな、ひ弱な生き物たちは、それぞれに、生老死にかかわる様々な煩悶や苦悩と向き合い、「蛙として、蛙らしく生きる」という悟りに達しているのでしょうか?
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水上勉氏に「ブンナよ木から降りてこい」という児童向けの作品があります。ブンナは、釈迦の悟りの遅い弟子ブンナーガにちなんだ名前を持つトノサマガエル。木登りが得意です。
ある時ブンナは高いシイの木のてっぺんに登るが、そこは、実は鳶の巣であり、逃れがたい「生命の連鎖」の諸相に直面する場所だったのです。
、「生命の連鎖」の重みや、いのちを繋いで生きることの尊さを、子どもたちと一緒に考えさせるこの作品は、舞台演劇やアニメーション映画にもなりましたね。私は残念ながら、観てませんけれど。

抜き書きメモ
「弱いってことは、わるいことではないよね、かなしいことだけど……わるいことではないよね」(雀の言葉)
「ブンナよ、おまえはいつでも死ぬ覚悟ができているか。この世は弱肉強食の世界だ。かえるにうまれたおまえは、いつへびにみつかっても、鳶にみつかっても、みぐるしくなく、つれていゆかれる心ができていなければならない。ブンナよ、覚悟はできているか」(老蛙の言葉)
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